出版社内容情報
深山 亮[ミヤマ リョウ]
著・文・その他
内容説明
借金を返したのに、抵当に入れた土地の権利が…。知り合いに貸したお金、そろそろ返してほしい…。東京の下町にある古びたおもちゃ屋。そこに住む“司法処士”の乱橋衡平がお金にまつわる法律問題をばったばったと斬っていく。痛快で人情味あふれるミステリー連作集。
著者等紹介
深山亮[ミヤマリョウ]
1973年群馬県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2003年司法書士登録。10年「遠田の蛙」で第32回小説推理新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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なっく
15
法律にはとんと疎いので、○○士とか○○官とかは苦手なんだけど(笑)法律の隙間をついて面白いようにトラブルを解決していくアウトロー的イケメンずぼら司法処士。美人アシスタント含め、ドラマにするなら誰がいいかなあ、とか楽しんで読了。この手は似たようなのが多いので、シリーズものにできるかどうかは微妙。2017/01/25
きさらぎ
13
弁護士も司法書士も取り扱ってくれない金銭トラブルを解決してくれる司法処士の乱橋。下町の古びたおもちゃ屋の2階に住み、自身の基準から外れた依頼は安易に引き受けない。理不尽な壁によって正しいことが実現しないなら、どんな手を使ってでもその壁をすり抜けるまでという考えの下、面白いように問題が解決されていく。それだけでなく、真の解決方法を相談者たちがきちんと見つけて実現していく様子に明るい未来が見える。大事なのは中身だ。いつもジャージを着てる葉苗も、パジャマを着てる乱橋も過去を踏まえ確実に前に進んでいる。2016/08/18
kawa
8
現役司法書士の著者による法律登記ミステリー。法律周辺業務に多少関わりがあるので、これはこれで参考にもなるけれど、小説としては・・・。一般の人はどうなのだろうか?2016/05/23
ぽけっとももんが
7
いいのかなぁこんなこと書いちゃって。そしてすごく守られていると思っていたことに案外簡単な抜け穴があることもびっくり。登記や抵当権など、勝手に誰かにアレコレされてたらどうしよう。まるで伊良部先生のような無茶苦茶な乱橋司法処士(誤字にあらず)、今後も活躍するのかな。でもこれ以上抜け道があっちゃ困るしな。小磯氏との関係が明かされてないから続くかな。2017/05/27
あられもち
4
登記や抵当抹消などの法的手続きに関しては苦手というかよくわからないところもありましたが、意外なほど読みやすく、乱橋のキャラが面白かったです。2016/05/20