出版社内容情報
白河 三兎[シラカワ ミト]
著・文・その他
内容説明
十五歳の誕生日に、サイト上で出会ったシャーマンから「楽にあの世へ行ける」方法を伝授してもらう。半年間、そのことだけを希望にして、私は生きてきた。でも、待ちに待ったその日、指定された部屋で私を待ち構えていたのは―。圧倒的な孤独を抱えるシャーマンとの出会いは、やがて、「死」に引き寄せられる人々の運命を変えていく。ミステリー界最注目の俊英が描く、死に魅せられた人々の運命の数日間。
著者等紹介
白河三兎[シラカワミト]
2009年『プールの底に眠る』で第42回メフィスト賞を受賞しデビュー。12年『私を知らないで』が「おすすめ文庫王国2013」においてオリジナル文庫大賞BEST1に選出され、注目を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
❁かな❁
172
お気に入りの白河三兎さんの作品を読むのは6作目。とってもとっても良かったです*今まで読んだ白河さんの作品の中で1番何度も泣いてしまいました(இдஇ; )自殺をしようとする人達が安楽死の方法を教えてくれる「小人の巣」というサイトに出会う。年始に読むには重い内容かとも思い躊躇ってましたが図書館の返却日が近いので読んでみて本当に良かったです!連作短編集5編入り。1つ1つの章で感動し大切なことを教えられました。少女の想いに胸が熱くなります。自分で命を絶つことは絶対ダメだと強く思いました。切なく優しい再生の物語*2016/01/04
takaC
92
自殺幇助サイト『小人の巣』に纏わる連続五話(「小さな世界」「アリとキリギリス」「勇者の名」「白雪姫」「王様の耳」)。五話目の結末はともかくばらされた真相にはびっくり。春日センセーはそんなの納得できるのか?2016/09/19
keith
37
自殺幇助サイト「小人の巣」。その主宰者は難病に侵された10歳の少女明。自殺志願者に楽に死ねる方法を教えるかわりに、その臓器の提供を持ちかける。自殺志願者の理由が軽いような気がしましたが、それは自分がそんな立場にいないから言えるのであって、それでも当人たちには重い問題なのでしょう。ラストは少し物悲しかった。2016/02/18
あおでん@やさどく管理人
34
登場人物たちには僕も共感を覚えるような性格の人が多かった(内川は就活をちょっと真面目にやりすぎな気もするが)。確かに、かつていじめっ子でいじめたことすら忘れてしまうような人だったり、大学は適当にやってコネで就職するような人が勝ち組になるような社会に不合理に感じることもある。でも、自殺したらそれを哀しむ人がいる。普通の道からは少し外れてしまうかもしれないが、それでも生きていく意味はあるはず。2016/01/26
洋
26
自殺幇助サイト『小人の巣』に訪れる人達の物語。死とは命とは生きる事とは…まずは自分の命を大切に。アリとキリギリスの「頑張っても報われるとは限らない。でも頑張らないと何も起こらない。」が印象的でした。2015.10.252016/01/02




