出版社内容情報
小玉二三[コダマ フミ]
内容説明
美術修復師の斑目映は、幻の画家の絵の修復を依頼されるが、その下に塗り込められた美しい女の絵を発見する。その直後、婚約者の茜が失踪。隠された絵の謎と妻の行方を追う斑目の前に、美貌の画廊オーナーが現れる。絵と現実、二人の美女に導かれ画家の生涯を追う斑目は、やがて時を越えて密かに生き続ける“血の一族”の秘密にたどり着く。長編ホラー・ミステリーの傑作!
著者等紹介
小玉二三[コダマフミ]
東京生まれ。2008年「特選小説」誌掲載の「女の四股名」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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霙
3
修復を依頼された絵画の下に隠されたもう一つの絵。その発見と同時に失踪した恋人。恋人を探して奔走するうちに明かされる真実には驚嘆でした。時代背景や人物設定が面白い。過去と現在が繰り返され、最後は現在で真実が判明する流れはラストレシピに似ているかも。2017/09/16
yamakujira
1
修復を依頼された絵画の下に他の絵が塗りこめられていることを知った直後、同棲していた婚約者が失踪した。彼女の行方を追う手がかりに絵について調べる班目に、画廊の美人オーナーが接近する。現代の斑目と、過去の画家の物語を交錯させて進む物語は、斑目が婚約者と再会して秘密を打ち明けられることでハッピーエンド、まあ、こうなるよね。ホラー・ミステリーって紹介に興味を惹かれたのに、たしかに斑目が謎を追うけれど、これをミステリって言われてもなぁ。無数の鳥籠とか巨大な豚とか消えた料理人とか、なんだったのだろう。 (★★★☆☆)2020/06/04




