内容説明
キッド・ラビットが昏睡から目覚めると辺りには人っ子ひとり―というか、兎っ子一匹いなかった。そう、ぼくたちは人間じゃない。兎だ。人間たちはまだ気づいていないけど、兎社会を脅かす大事件が勃発した。死者が甦り生者を襲ってむしゃむしゃ喰っているんだ。いまや森は屍兎どもの天下だ。この兎史上最悪の状況を終わらせるには、死の山に棲む人喰い熊をキッドが狩らなければいけないという魔女ラビットのお告げなんだが…いったいなんてこった!
著者等紹介
東山彰良[ヒガシヤマアキラ]
1968年生まれ。第1回「このミステリーがすごい!」大賞銀賞・読者賞を受賞し、2003年『逃亡作法 TURD ON THE RUN』でデビュー。09年『路傍』で第11回大藪春彦賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみこ
5
ゾンビマニアにはたまらない(?)ウサギがゾンビをぶった斬る!この状態を打破するのはクマを倒すしかない!ややグロ表記もあるけど勢いもある。意外や意外、親子愛まであるとは。2017/05/08
しおり
4
ちょいちょいグロい描写があるけど、それが大丈夫な人にはおすすめ! 設定が、面白いしストーリー展開も面白い 私は、グロいの得意ではないけど途中で読むのをやめなくて良かったと思う(  ̄▽ ̄)2014/12/11
きぬた
3
ジョニー・ザ・ラビットから2年3か月後の話。前作よりハードボイルド控えめで読みやすかった。ほどよい。ゾンビ兎が大暴れする。2015/10/23
うさうさありす
2
『ジョニー・ザ・ラビット』の続編と言うよりは姉妹作。うさぎ好きの私にはたまらないうさぎ特有の可愛い仕草や習性の描写があちこちに見受けられます。しかしながら内容はザ・ゾンビ。可愛さ以上にグロさが際立つスプラッタ・ホラーだと言えます。全体的にゾンビ物故のゴチャゴチャした感があるのは否めませんが、傷だらけで血みどろでもやっぱうさぎは可愛いと思ってしまう私は変なのでしょうか?2015/01/25
美潮
1
続編とは知らず、サイケデリックな装丁が目についたので手に取って読んだ。著者の文章表現の幅の広さに驚く。ふわふわと不思議な世界をさまよっているようで、わかったようなわからないような不思議な物語だった。2018/05/23
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