内容説明
中学3年生の藤沢彩菜は、クラスで酷いいじめに遭っていた。自殺を考えマンションの屋上に登った彩菜は、死に直面しある決意をする。「どうせ死ぬなら、クラスメイト全員に同じ地獄の苦しみを味わわせてやる」―見え隠れするいじめの首謀者。黒幕はいったい誰なのか…疑心暗鬼が渦巻くなか、28人のクラスメイトへの、命がけの復讐劇が始まった!E★エブリスタ電子書籍大賞2012優秀賞受賞。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋製
30
この話は本当に怖かった!どう怖かったかというと。そんな風に追い詰められてしまうのは勿論なのですが、そこまで追い詰めてしまうことに無頓着でいられることでした。 主人公は中学3年生の彩菜。彩菜は学校で壮絶ないじめを受けていました。彼女は「自殺」より、自分をいじめた相手に「復讐」することを選びました。 この話で他に思った事。悲しみや怒りはどこかで断ち切らねば、永遠と同じものにしか繋がっていかない「負のループ」でした。2013/01/30
RE:PIRO
7
うーん、話としてのベースは悪くないのになんだろうこの軽さは。同じテーマで貴志さんあたりに描かせるとすっごいバイオレンスの名作になるきがするんだがなー。2013/11/17
Tanaka
6
話に勢いがあって、面白かった。 でもツッコミどころが満載。同級生の男子を背負う女子って…どう考えてもイジメられる体格じゃない。2013/09/17
かず
4
最初から復讐が始まり、それも簡単にたんたんとした感じで進んでいくが、29人にも復讐するならこんな感じだろう。それが狂いはじめる頃から面白味が出てくる。黒幕の正体が途中でわかり、なんだ…ってチョットつまらなく感じていたら、最後で自分の間違いに気づいて、やられた~って感じでした。2016/07/07
かみちゅう
4
発想は面白いが設定の細かいところに気を配って無いためリアリティーに欠ける山田悠介系の小説。2013/11/18