内容説明
両想いだとばかり思っていた彼から婚約の報告をされてしまい、想いを口にできなくなってしまった大学生の美羽。どうしても諦めきれず、彼とその婚約者の後をこっそり追う美羽がはち合わせたのは、同じく二人を追う生意気そうな男の子・達矢だった。達矢が実は恋敵の弟で、結婚に賛成してはいないことを知った美羽は―？１０万部突破のベストセラー『夏空に、きみと見た夢』の著者が贈る、待望の長編恋愛小説。
著者等紹介
飯田雪子［イイダユキコ］
１９６９年静岡県生まれ。静岡大学教育学部美術科卒。９４年、『忘れないで ＦＯＲＧＥＴ ＭＥ ＮＯＴ』で第１回ティーンズハート大賞を受賞しデビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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おかだ
53
思いのほか切なくてのめり込んでしまった。お兄ちゃんの友達に恋をすること10年。一途に想い続けた気持ちが届く前に、彼から告げられたのは他の女性との結婚。妹みたいな存在、というのは残酷だなぁ。身内みたいに思われると、進展するのが難しい。ましてやこの2人の場合は妹どころか…。優しいイイ奴だか何だか知らんが、弘至は一発殴られた方が良い。お兄ちゃん、実行したかな。そして達矢の劣勢の恋も苦しくて、心底応援したくなった。可愛い、悲しい、愛おしい。初恋の未熟さ重さ酸っぱさ大切さを存分に味わえる作品だった。2018/09/09
優花 🍯ﾓｸﾞﾓｸﾞ
39
幼すぎる美羽の恋は、タイトル通り「仔猫の恋」でした。幼すぎる恋愛でも失ってしまうのは切ない。初めての失恋というのは、心のダメージは大きい。最初は美羽の幼さに退屈さを感じたけれど、最後は一つの恋が終わって新しい恋を応援したくなりました。2016/06/05
ぶんこ
37
美羽が20歳とは思えないくらい幼い。話し方、弘至や達矢への立ち居振る舞いが、あまりに甘えたちゃんで、私が男性だったら可愛いと思うだろうな。美羽のおばあさんといっていい年代なので、めぐみさんに肩入れしちゃいます。表紙と同じ、甘い甘い初恋失恋物語でした。2017/12/18
coco夏ko10角
32
帯の『両想いだとばかり思っていた彼から婚約の報告をされてしまい～…』に「むむ？」と思ったらそういうことでしたか…。美羽の気持ちはとても真っ直ぐで、ちょっとワガママなところもあるけど、20歳になったばかりの娘の言動としては可愛らしい。でも、まさにその「可愛らしい」が…ってことなんだよね。その後を想像したくなるラストが良かった。あと白猫でリリィ（リリー）なので魔女の宅急便を思い出した。2015/06/16
羽
12
☆☆☆☆☆ 自分が好きな人とは一緒に居られるだけで幸せ。でもほんとはね、自分が好きなひとよりも、自分を大切に想ってくれるひとと一緒になるほうが幸せになれる。可愛らしい装丁と題名と少女漫画みたいなストーリーがぴったり合ってる。ドキドキしながら最後まで一気に読みました。2014/12/12
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