出版社内容情報
新宿・歌舞伎町のペットショップ「ロン」には、日夜、地元のキャバクラ嬢やヤクザらがやってくる。店長の涼平は、繁華街につきもののトラブルに巻き込まれたり、常連客に探偵役を頼まれる始末。リアルな街の風俗と軽妙なトークも魅力的な連作短編事件簿。
内容説明
おれ―並木涼平、26歳。現在恋人なし、趣味麻雀。歌舞伎町のペットショップ「ロン」のオーナー店長。常連客は近所のキャバクラ嬢、地元ヤクザも顔を出す。客の失踪騒ぎ、裏ギャンブル強盗、ペット詐欺、盗撮…元精神科医で接客が苦手なバイト店員の湊さんと一緒におれは繁華街のトラブルに次々と巻き込まれる。
目次
残された猫
二百万円とケーキ
疑惑の動物病院
キャバ嬢の盗撮DVD
一万円の募金
湊さんの過去
著者等紹介
ハセベバクシンオー[ハセベバクシンオー]
1969年、東京都で生まれ、神奈川県川崎市で育つ。獨協大学経済学部卒業。『ビッグボーナス』にて第2回『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞し、2004年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きのこ
7
主人公や歌舞伎町の住人たちのキャラもたってるし、シリーズ化したら また読んでしまいそう。 というより、1個解決してない事件があるので、続編を期待しちゃいます。 もしこのままだったら…そりゃないよ、って感じなので。 湊さんの社会復帰もこれからだしね。2010/01/31
寧々子
6
浅かったりオチが中途半端だったり、推理だけして結論出なかったり解決しないまま終わったりする話もあったけど、嫌いじゃない!! 主人公の涼平が肩の力を抜いて自然体で調子よく生きてる感じと合ってるからかな?! 際立って濃いキャラがいるわけじゃないけど、それは歌舞伎町には似合ってるのかなぁと思ったりもして、もし続編出たら読みたいです♪2010/08/16
みさわ
5
歌舞伎町にあるペットショップの店長と元精神科医というちょっとワケありなバイトさんが、巻き込まれたトラブルや持ち込まれた謎を解決していく連作短編。軽いタッチでサクサク読めるし、ちょっとほろりとくるところもあって面白かった。是非シリーズ化してほしい。2014/09/25
たこやき
5
動物病院などはしっかりと決着がついたとは言えないし、キャバクラ嬢の盗撮事件や募金詐欺なんかについては、ペットショップである必然性が感じられない。そういう意味では、色々と「?」はあるのだけど、でも、歌舞伎町の猥雑とした雰囲気と、その中でのからっとした雰囲気でのやりとりがあって楽しく読むことが出来た。対人恐怖症の湊さんを巡って、希望が見えるまとめも◎。同じ歌舞伎町を舞台とした加藤実秋氏の『インディゴの夜』シリーズと共通したものを感じた。でも、毎回、麻雀シーンが入るのが、ハセベさんらしいかも。2010/05/28
とも
4
楽しめました。IWGPとかインディゴと同じ感じで軽く読める。謎解きとかがっつり読みたいときには物足りないかな。2012/02/17