内容説明
「なあ、どうだ、もう一度打者として復活するつもりはないか?」怪我で4年前にプロ野球界を引退した大型スラッガー・秋草隼に、プロ球団バーバリアンズから誘いが来る。若き球団GM・栗林紀之は、秋草の選手復帰を条件に、チームのスター選手・立花俊彦のドーピング疑惑を調査するように命じた。球界の闇を探りながら、秋草は代打としてバッターボックスに立ち続けるが―。
著者等紹介
水原秀策[ミズハラシュウサク]
1966年、鹿児島県出身。早稲田大学法学部卒業。不動産会社勤務、衆議院議員秘書(公設第二)などを経て、第3回「『このミステリーがすごい!』大賞」大賞受賞、『サウスポー・キラー』にて2005年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
90
ドーピングのお話。ツッコミ所は何点かありますが、野球好きの自分には楽しめました。2018/06/04
やな
14
プロ野球を舞台にしたミステリー。もう、それだけで…。読む前に装丁を眺めているだけで…。よだれダラダラのパブロフの犬状態になってしまう位、この手の題材は大好物。で、読んでみて。………。よ、読みづれぇ。似たようなオッさんキャラが多すぎて、数十ページ振りに登場されても、このオッさん誰だっけ状態。無駄に頭を使う。内容もプロ野球ファン歴30年の俺ですら、ようやくついていけるマニアックさ。最近の野球女子を自称してる子にはついていけんだろうなぁ。2017/07/09
まるりー
13
2年前に読みたい本に登録した本。やっと\(^^)/slugger…強打者。果たして本当のfake sluggerは誰なのか!?ドーピングって「やってはいけないこと」で、詳しいことは知らなかった。精神にも肉体にも後遺症があるなんて。いろんな意味の「偽り」がある。誰もが「偽り」を演じていた、感じかな?!2015/08/16
らいすむ
9
プロ野球界のドーピング問題。選手は生き残りのため禁断の手段に手を染めるのか?プロ野球に限らず、スポーツ界に付き物の問題だろうが、根底にあるのは結局「金」ということか2015/07/20
きら
7
数年ぶりに球界への現役復帰を果たしたかつての名スラッガー。彼の復帰は、球団内のドーピング疑惑調査のためだったが・・・ デビュー作、 『サウスポー・キラー』に続く野球ミステリー第二弾。前作が、八百長疑惑に巻き込まれる剛腕投手の物語だったのに対し、今作はドーピング問題に踏み込む(元)強打者の物語。話が一部リンクし、作中で二人の対決もあるので、両方読むとちょっと美味しい。ミステリーとしては正直いまいちだけど、野球を愛する者たちみんなが不幸にならない結末は直球で心地良い。作者はやっぱり大好きなんだねえ、野球。2010/02/26