立派になりましたか?

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  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784575236019
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「自分の名前さえ書ければ合格」と言われている高校の、そのまたどうしようもない10人が集められたクラス“トッキュウ”。そこから巣立った同級生たちの26年後―。芥川賞作家がシニカルなユーモアとリズムのよい文章で描きだすそれぞれの人生。

目次

木ノ下はじめの場合
田中川瞳の場合
井上真代の場合
金山岩男の場合
下地忠彦の場合
芝田よし江の(母の)場合
山本キュウリの場合
陣内マサシ(一学年下)の場合
陣内亜美(娘)の場合
目加田力先生の場合

著者等紹介

大道珠貴[ダイドウタマキ]
1966年福岡県生まれ。県立福岡中央高校卒業。2000年「裸」で第30回九州芸術祭文学賞受賞。2003年「しょっぱいドライブ」で第128回芥川賞、2005年『傷口にはウオッカ』で第15回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

れんこ

16
感想が難しい、困ったな。目加田先生の章、最後の「ふわふわ、会いに行きます。みんなの元に同時に現われてみます。今ならそれができそうです。」にほっとした。2017/11/10

ありんこ

7
特別学級(トッキュウ)に在籍していた10人が40代になって送っている人生。ちょっと普通とは違うけれど、こういう人生を送っている人たちの小説を読んだことがあまりなくて、新鮮でした。一人一人描き分けていて感情の動きなどもわかって、なんだか最後まで読んでしまいました。2013/03/18

パヤパヤ

3
「トッキュウ(特別学級)」出身者の各々の人生を高校卒業後二十余年後、再訪・回顧する形式で、その凄惨な内容ととりもなおさずその各々の固有性を人生の侘びしさという普遍まで抉って見せる破格の語り口から、大道氏屈指の傑作であることは間違いない一冊だった。2012/06/14

ゆい

2
この、全体的に横たわる負の空気はなんだろう?作者が一人一人の登場人物を大切に思っていることは分かるのだけど、なんだろうこの嫌な感じ。何となしの健気さがとても怖くて読んでいて辛かった。立派になりましたか?普通の私は立派になれますか?2014/09/28

けいちん

2
「しょっぱいドライブ」以来2冊目。この人の負のパワーが、他の作家にはないものだなぁと思う。「毒」とも「棘」とも違う何か。それを形容できなくてもどかしい。2011/03/09

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