出版社内容情報
20年ぶりに再会した母親は、下劣な生き物だった。脅かされる生活、募る殺意…物語の結末は!?
ホラーサスペンス大賞受賞作家が放つ、極上のスリルが味わえるサスペンスの傑作登場!
内容説明
青空に白球を追った遠い日の午後―それは母を失くした日の記憶。失踪した母が戻ってきた。そして、本当の悲劇が始まった―。母と子の愛憎、家族の絆を描く慟哭のサスペンス。
著者等紹介
高田侑[タカダユウ]
1965年群馬県桐生市生まれ。法政大学卒。現在は町工場に勤務。2003年『裂けた瞳』(幻冬舎)で第4回ホラーサスペンス大賞を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うめ
16
文章と纏わりつく不快感の描写はうまいんだけど、なんとなく、中途半端。惜しい。もっとホラーもしくは後味悪さなんかを振り切って欲しかった。2019/07/21
カラシニコフ
13
サスペンスというのも、ミステリというのも、ホラーというのも違う。ドラマを描いているのだが少しずつ違和感というか、気持ち悪さがあり、徐々にそれが滲み込んでくる。これはそういった違和感や歪みを読む作品なんだな、と勝手に思った。 ★★★☆☆2018/10/20
大福
9
男手一つで自分たちを育ててくれた父が亡くなる。子供たちの前に自分たちを捨てた母親が現れ〜といったストーリー。裏社会に蠢く人間に翻弄される。高田侑さんの作品独特の何とも嫌〜な感じは今作も健在。今回も一気に読まされる。ミステリでもサスペンスでもホラーでもないのでジャンルを求めて読むと期待を裏切られる。強いて言えば高田侑作品というジャンル。陽介と有里香の今後は?早紀の隣人は何なのか?なぜゆかりは稲妻出版に写真をもちこんだのか?伏線らしきものがそのまま残ってる気もするが、現実は寧ろそんなものかもしれない。2017/05/15
朱音
9
分類するならミステリかな。物語としてはありがちなんだけど、なんかじとっと湿った暗い雰囲気を描かせたらうまいな。隣家の夫婦の声を聞く長女がなんか妙にリアル。2009/08/02
鬼灯の金魚草
7
うなぎ鬼のどよん、どろどろ、ぐちゃぁ、の雰囲気は少ない。でもわっるい人の書き方はさすが。2016/06/20
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- 和書
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