内容説明
人はだれにも避けることのできない絶対死をむかえるまで何度、その生を死ぬのだろうか。ニューヨーク在住の著者がその内なる眼で描きだすさまざまな血と過去をもつ人びとの烈しい日々。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
山口透析鉄
12
市の図書館本で読了。栗山章氏の短編集で、米国東海岸在住の元日本人その他諸々の人が点描されています。喜怒哀楽というか、人の生死というか、そんなものもテーマなのでしょうね。 NYとかは米国というより世界の特異点みたいなもので、避難・漂流してきた人間も集まれば、色んな時期の様々な由来を持つ集団がいますので、学生時代、私の家族は市の郊外に住んでいたりで、思い出すものも多々ありました。 表題作とかも良かったですが、購入するほどの本でもないな、と感じた部分もありました。以前取り上げた長編の方が良いですね。2023/01/22