内容説明
京都から転校してきて、「ぼく」のとなりの席になった岸田さんと親しくなるきっかけは、しゃっくりと、「なすびは何色？」という不思議なことば。学校の帰り道、「ぼく」が止まらないしゃっくりに困っていると、岸田さんが俊ろから近づいてきて、「ぼく」を追いこしたと思ったら、くるりとふりかえって、「なすびは何色？」というのです。「えーっと、なすびは…なすび色？」「第３６回日産童話と絵本のグランプリ」童話部門に応募された２０４４編のなかから大賞にえらばれた作品。
著者等紹介
山本泉［ヤマモトイズミ］
大阪府生まれ。「創作コンクールつばさ賞」佳作、第１８回、第２１回、第２６回、第３１回、第３３回日産童話と絵本のグランプリ佳作などの受賞歴がある
山田真奈未［ヤマダマナミ］
グラフィックデザイナーを経て、絵本作家・造形作家となる。第２回星の都絵本大賞奨励賞、２００９年ボローニャ国際絵本原画展入選等、受賞歴多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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ベーグルグル （感想、本登録のみ）
43
日産童話と絵本のグランプリ大賞作品。転校生はほとんどしゃべらないが気になる存在。しかし、ふとしたきっかけで距離が近くなる。それがこのタイトルの「なすびは何色？」だった。京都のしゃっくりを止めるおまじない。今度試してみよう。2022/08/25
うー（今年も遅くなります）
23
〈絵本〉転入生の岸田さんが京都のおばあちゃんから教わった止め方、しゃっくりが止まらなくなった時は｢なすびは何色？｣と質問されると楽になるらしい。初めて聞いたけど土地の教えは侮れないよね。何気ない事から人との距離が縮まるって良いな。2021/07/18
棕櫚木庵
20
図書館新着図書の棚にあった子供向き絵本．背表紙の文字の青紫色に惹かれて(?)手に取ってみた．華やかで明るい配色．お話は: 京都辺りから転向していた女の子，京都弁をからかわれたせいか，あるいはもともと無口なのか，あまり話さず，いつも一人．でも，勉強も運動も得意．語り手の男の子は，しゃっくりが止まらない時，それを止めるマジナイ，「なすびは何色」を教えてもらったことをきっかけに話すようになって・・・．他愛もない話だけど，読んだ後，なんだか気分が明るく華やぐような絵本だった．2023/04/27
ほんわか・かめ
20
日産童話と絵本のグランプリ童話大賞作品。しゃっくりを止めるための「なすびは何色？」というおまじない(？)初めて聞きました。転校生と仲良くなるきっかけをくれた魔法の言葉でもあるんですね。2021/06/06
なななお
19
「なすびは何色?」と言う、しゃっくりを止めるおまじないワード、知りませんでした。確かに改めて聞かれると、黒のような、紫のような、不思議な色合いです。子どもの頃はしゃっくり、よく出て、止まらなかったら死ぬ、と本当に信じていました。だから私も必死に止めようとしていた事思い出しました。2021/04/17
