内容説明
ラスティアで農園を営むスロゥのもとにリルガミン長老からの手紙が届けられた。「リルガミンに関する相談事あり。至急参られたし」、文面はいたって簡単なもの。農園の共同経営者、友人でもあるエフリスも首をひねる。「何かこの国がひっくり返るようなことが…」、スロゥの勘は告げる。確かに長老には世話になった。だが2人には、リルガミンに深く関わりたくないという意識がある。かの地は、あのトレボーの街なのだ。一抹の不安を残しながらも、スロゥ、エフリスはラスティアを後にした。〈狂王の試練場〉より10年、魔道王国リルガミンで彼らを待ち受ける事件とは一体…、そして伝説の勇者達の動きは…。