出版社内容情報
芥川賞作家であり、東日本大震災の復興構想会議委員も務める著者は、いまなお原発から50キロ圏の福島県三春町で住職を続ける。福島に住み続けるとはどういうことか。放射能にどう向き合うべきか。日本人に警鐘を打ち鳴らす渾身の一冊。
内容説明
2011年3月11日、未曾有の大震災が東日本を襲った。さらに福島第一原発から膨大な量の放射性物質が放出され、人類史上稀にみる災厄に追い打ちをかける。原発から西45キロに位置する福島県三春町の寺に住む作家は、そのとき何を感じ、何に祈ったのか。福島に生き、福島を見据え続ける筆者が問う、これからの東北、これからの日本。
目次
第1章 あのとき福島で、東北で、起きていたこと(2011年3月11日午後2時46分;津波の凄まじさに言葉を失う ほか)
第2章 復興と再生、そして失われたものたち(わが故郷・福島の歴史と沿革;情報のダブルバインドが混乱に拍車をかけた ほか)
第3章 東京から見た「フクシマ」(菅総理からの電話;原発問題は扱わない!? ほか)
第4章 それでも私は福島に生きる(気が遠くなるような除染作業;陸前高田の放射性物質問題 ほか)
著者等紹介
玄侑宗久[ゲンユウソウキュウ]
1956年福島県生まれ。慶応義塾大学文学部中国文学科卒業。現在は臨済宗福聚寺第35世住職。福島県警通訳(英語・中国語)。福島県立医大経営審議委員。花園大学国際禅学科、新潟薬科大学応用生命科学科、客員教授。2001年、「中陰の花」で第125回芥川賞受賞。2007年には柳澤桂子氏との「般若心経いのちの対話」で第68回文藝春秋読者賞を受賞。2011年4月から東日本大震災復興構想会議委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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