出版社内容情報
同人雑誌「北風」の世話人で、F賞を受賞し有望新人と注目されていた菊地順二が、金木の雪原で自殺した。井上昭は一年後、菊地のたどったルートの旅に出た。そこで、同人たちで立てた墓標の裏に死にまつわる文字を発見した。菊地の死の謎を解くには自ら手記を書くことと思い「北風」に載せた。それに応えて同人たちもそれぞれの思いを綴った手記を発表したのだが……。
西村京太郎[ニシムラ キョウタロウ]
著・文・その他
内容説明
同人雑誌「北風」の世話人で、F賞を受賞し有望新人と注目されていた菊池順二が、太宰治の生地の雪原で自殺した。井上昭は一年後、菊池のたどったルートの旅に出た。そこで、同人たちで立てた墓標に死にまつわる文字を発見した。菊池の死の謎を解くには自ら手記を書くことと考え「北風」に掲載した。それに応える形で同人たちもそれぞれの思いを綴った手記を発表したが…。その頃、F賞の予選選考委員である文芸評論家の岡本裕三が殺害された。捜査に乗り出した十津川警部は…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
127
これは西村氏と双葉社さんの引っ掛けでしょう。何しろ十津川警部の出番は僅か5頁でメインの関係者達に会ってもいないのですから。文学作家志望の同人雑誌仲間5人の中で自殺者が出て動機が不明なので殺人の疑惑が・・・・。本書の人物構成は前作「京都感傷旅行」の仲間達と内男女二人が同棲経験有りと言う点を含めて酷似していますが流石に真相は全く別物でした。本作は西村氏が自身の作家修行時代を回想しながら書いた心理サスペンスと言えましょう。十津川警部ファンには残念でしたが嘘つきは誰なのか?と迷いながら私は結構面白く読みましたね。2018/05/31
おさむん
2
西村京太郎氏の近作には、正直、ガッカリすることが多かったのですが。ストーブ列車は関係ないし(トラベルミステリー風のタイトルを付けるのは売れるから?)、本作に至っては、十津川警部と謳っていますが、十津川警部、出てきたっけ、ってお話ですが、久々、面白かったです。派手さはありません。地味な印象ですが、渋くて好きです。2018/07/19
Miwa.
1
ストーブ列車を舞台に殺人事件が起きるでもなく、十津川警部が事件を追う訳でもなく。こんなパターンもあるのですね・・・。2018/06/24
gumra
1
ちょっと変わったテイスト。ストーブ列車も十津川警部も、あんまり関係ないか?2018/06/07
たかひー
0
★★ なんだかなぁ・・・。2022/10/14