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Futaba novels
新・餓狼伝〈巻ノ2〉拳神皇帝編

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  • サイズ B40判/ページ数 238p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784575007855
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0293

内容説明

熱涙を呼ぶ、漢たちの魂。「バーリトゥード・チャレンジ」激戦三試合!「丹波、おまえ、プロレスをやらされたら、間違いなく武藤に負けるぜえ」熱戦を終えたばかりの伊達潮男が文七に言う。それに松尾象山も異論はない。文七はモニターでプロレスラー同士のぶつかり合い、長田弘対関根音の試合を見ていた。プロレス一流の、技の応酬が繰り広げられていた。そして第五試合、姫川戦での惨敗以降、地方を彷徨っていた文七がついにリングに戻ってきた。対するはミスタープロレスにして国民的な人気者、カイザー武藤。その激闘の余韻冷めやらぬなか、堤城平対巽真の最終試合が始まる。北辰館対東洋プロレス。身長差二五センチ、体重差三一キロ。会場の興奮はいまや、沸点に達しようとしていた―。

著者等紹介

夢枕獏[ユメマクラバク]
1951年神奈川県生まれ。77年、SF文芸誌『奇想天外』にて「カエルの死」でデビュー。89年『上弦の月を喰べる獅子』で第10回日本SF大賞、98年『神々の山嶺』で第11回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ntahima

41
もはやこのシリーズは書評の対象外であろう。85年に始まり26年掛けて15冊。1年に1冊も出ない計算だ。我々の知る時間の流れと作中の時間が合っているのかと、ふと気になるが検証の為に読み直す時間もないし、手元に全巻揃っている訳でもない。いつもは強気な夢獏であるが、今回の後書きでは珍しく自分の年齢を理由にこのシリーズが終わらないかもしれないと書いている。一卵性双生児とも言える同じく未完の『獅子の門』同様、主人公が居るようで居ない格闘技三国志。著者が筆を折る以外には登場人物達の熱き闘いの日々を止める術はあるまい。2011/12/17

うりぼう

39
私も前巻の内容の記憶がないが、全然気にならない。意識を持って戦っているうちは、心身は一体化しない。甲野善紀先生が言う全身の瞬時の反応がなく、頭から指令で徐々に動くのだろう。肉体が意識よりも先に動き出したときに真の格闘が生じる。そして、そこには相手が喪失し、連綿と続く、必然の戦いの舞に収斂する。「狂うため」の稽古、肉体の冷静さを失わずに精神のみを開放する。その先に拳神がいるのか。あとがきでは、完結放棄とも取れる発言があり、獏さんの書くことへの飢餓感の減退を感じ、未完は、次のステージへ飛翔の障害となるのか?2011/10/12

文庫フリーク@灯れ松明の火

36
カイザー武藤VS丹波文七戦に思ったより熱くなれず『餓狼伝』開始当初のようにのめり込むことできないな、と感じたのだが杞憂。堤城平がやってくれた。ただ全力で戦う。それが、それこそが堤城平。獏さんの格闘小説読むと他の小説の格闘シーンが物足りなく感じる時が有る。なので『餓狼伝』も『獅子の門』も、更には『キマイラ』も早く速く次巻をお願いします。2011/09/24

miroku

22
このシリーズが始まったころ、バリトゥードも総合格闘技もまだ日本で育っていなかった。あれから幾星霜・・・。餓狼伝の内容は現実に遅れレトロ感すら漂う。だが、夢枕獏の執拗な表現は、やはりこの物語に向いている。2013/03/20

ぽかちゅう48

12
2019年の読書一冊目は餓狼伝。男臭く始めちゃいました(笑)カイザー武藤VS丹波、巽真VS堤城平の今巻は、期待したのとは少し違う趣で話が進みました。お気に入りキャラの堤が倒れながらも心が折れていない為、試合を頭の中では続けている姿が印象的でした。やっぱり堤城平、大好きです!2019/01/11

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