内容説明
クラブホステスだった飛山初絵は、老資産家と結婚後、夫を殺害して莫大な遺産を手に入れた。しかし三年後、殺人を依頼した男から恐喝され、第二の殺人を企てる。―冷酷無情な悪女、夫の暴力に耐え忍ぶ人妻、犯人捜しに執念を燃やす令嬢。三人の女性が織りなす人間模様が事件をより複雑にするなか、名刑事八木沢のアドバイスを受け、若い村岡刑事が真相に迫る。
著者等紹介
大谷羊太郎[オオタニヨウタロウ]
1931年大阪生まれ。慶大中退。1970年『殺意の演奏』で江戸川乱歩賞受賞。本格派の書き手として、長年の芸能界生活を生かした『虹色の陥穽』『殺人協奏曲』『真夜中の殺意』等の長短編力作を多数発表
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