内容説明
初冬の朝、京都嵐山で美貌の女性の死体が発見された。童話作家の杉浦佐知子であった。その前夜、ちかくのホテルで童話同人誌の塵沼啓輔の文部大臣賞受賞パーティが行なわれ、それに出席した帰りに事件に遭ったものであった。しかも、文部大臣賞を受賞した童話は、殺された杉浦佐知子が書き、鹿沼が盗作したものらしいという。京都嵯峨署が捜査を開始した直後、第二の殺人事件が発生。容疑者として鹿沼が逮捕される。だが、鹿沼は頑強に否認。捜査陣に焦りの色が濃くなった。警察庁遊撃捜査係・宮之原昌幸警部は杉浦佐知子の妹・志乃とともに難解な事件の追跡を開始した。京都嵐山渡月橋を舞台に描く旅情ミステリーの最新傑作。
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