感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
苺***
8
明治~昭和初期の美しい逸品が勢ぞろい。いつの時代も女性の心を惹きつけて止まないのが髪飾りなのだと思う。夢見る乙女と題して、ピンク水晶にルビーやダイヤモンドを飾ったり、孔雀の羽にハート形のオパールを配置したり、本当に可愛い。日本の可愛いは昔からあったのね。他にも珊瑚でピンクの薔薇を、螺鈿で葉を表している白甲の櫛があり、私はこれが一番お気に入り♪曲線をつけた棟は当時流行したウェーブのついたまとめ髪に映えたことだろうとの記述もあり、これらをつけていた人達の時代はどんなだったのだろうと思いを馳せ想像してみる。2013/09/30
安国寺@灯れ松明の火
5
妻が図書館で借りていたのをチラ見して驚きました。鼈甲細工の何という艶やかさ。黒い部分の、漆塗りとはまた違った輝き具合に感嘆しきりでした。単品で使うわけにもいかないでしょうから実用には非常にハードルが高いかと思われますが、実際に髪を飾っているところもぜひ見てみたいものです。2013/05/13
あけの
3
綺麗な簪がいっぱい欲しくなる!!2018/12/21
さればいや
1
シリーズ最後に蔵書棚にお迎えした一書。ありえないほど細密なる細工、時代の華やかさ、ハイセンスさ。あるところにはある、との叔母の言葉が忘れられず、思わず商家令嬢だった祖母の箪笥を見た私です。個人的にはアールヌーヴォーのプラチナ台髪飾りがイチオシです。これで芥子真珠の美しさに目覚めましたね。2012/01/27
さよならハードモード
1
先人達の美的感覚と職人の技と吟味された素材に夢中になります。 私事ですが最近やっと髪が伸びたので髪飾りを探しています。本書を読んだら似ている意匠や素材のものが欲しくなりました。しかし、本書の様な形の飾りは使いづらそうです。ゴムひもに通して使いたいです。プラスチックだと遠目にもすぐに分かるし、色石や貴石だと日常使いには敷居が高いから、陶器かトンボ玉にしようかな。2011/07/29