内容説明
パリ16区・裕福で美しく、貧乏人をバカにして放蕩に身をやつす主人公ヘル。彼女のモットーは“美しくあれ、消費せよ!”頭のてっぺんからつま先までブランド品で固めた彼女は、モンテーニュ大通りにあるブティックを巡りながら、たった1時間で一般人の月給に匹敵する金額を消費するのだ。夜になれば、ウォッカを飲んでコカインを1ショット、ウォッカを飲んで…の繰り返し。そしてある日、自分とそっくりな運命の男、アンドレアと出会う。濃密な恋愛期間、そして突然の別れ…。最後に、ヘルの心に残されたものとは。
著者等紹介
ピーユ,ロリータ[ピーユ,ロリータ][Pille,Lolita]
1982年8月27日、パリ郊外のセーブル市で生まれる。2001年、文系大学入学試験バカロレアに合格。パリ第二大学法学部を2カ月で中退。ベグベテの『99フラン』に出会い、文学の世界に入ることを決める。2002年、6カ月で書き上げた処女作『HELL』をGrasset社より出版。19歳の若さで書き上げた衝撃的な小説はフランス中の話題をさらった
横川晶子[ヨコカワアキコ]
九州大学大学院および学習院大学大学院博士課程修了、フランス近代文学専攻。1991年から1992年までフランス政府給費留学生としてパリ第四大学博士課程に在籍、DEA取得。現在、放送大学等フランス語講師。フランス語翻訳家としても活躍
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感想・レビュー
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macco
1
パリのセレブの子供たちの(ドラマや映画なんかで)ありがちな青春! ゴシップガールの世界をもっと子供っぽく、薬漬けにして自己陶酔した世界。
ルーシー
0
エヴィアンと、マルボロライトで生きる。格好良い。2010/03/03
pinky
0
うーん、昔読んだんだけど、フランスの上流階級の女の子のリッチで破滅的な生活を描いた話だったような。ちなみにこの著者のロリータ・ピーユさんは、最近読んだエディシオン・パリ(だったでしょうか)の「パリの~」シリーズに登場しておりました。本の表紙に惹かれます☆
ズーイー
0
フランスのお金持ちの人の生活や心情がわかって楽しい本だった。読後感は暗いけど、すごく衝撃的な本だった。2011/06/21
ま
0
☆☆☆☆2010/01/19