出版社内容情報
なんでもない透明なものになるの
中高一貫の女子校で相次ぐ女生徒の墜死
『活版印刷三日月堂』シリーズの著者が
少女の心理を鮮烈に描いた長編ミステリ
「なんでもない透明なものになるの」夏休みが明けてすぐ、次いで年が明けた冬の日に、少女が校舎の屋上から墜落死する。ふたりは中高一貫の女子校で美術部に所していた。時を置かずして、学園では三度目の墜死が。遺された未発表の小説、アルファベット・ビスケット、密室殺人、そして「ヘビイチゴ・サナトリウム」──少女たちの心理のゆらぎを鮮烈に描出する長編ミステリ。著者あとがき=ほしおさなえ/解説=笠井潔、久美沙織
内容説明
「なんでもない透明なものになるの」夏休みが明けてすぐ、次いで年が明けた冬の日に、少女が校舎の屋上から墜落死する。ふたりは中高一貫の女子校で美術部に所属していた。時を置かずして、学園では三度目の墜死が。遺された未発表の小説、アルファベット・ビスケット、密室殺人、そして「ヘビイチゴ・サナトリウム」―少女たちの心理のゆらぎを鮮烈に描出する長編ミステリ。
著者等紹介
ほしおさなえ[ホシオサナエ]
1964年東京都生まれ。95年「影をめくるとき」が第38回群像新人文学賞小説部門の優秀作に選ばれる。2002年『ヘビイチゴ・サナトリウム』が第12回鮎川哲也賞の最終候補作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
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akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
くろねこ
7
江崎ハルナを始めとする事件の主要キャストたちはいずれも傲慢で自分のことしか考えていなくて、思春期の痛々しさに満ちていた。これを瑞々しい悩みとして共感するには、わたしは些か歳をとりすぎている。2025/06/20
bluelotus
7
★☆☆☆☆ ほしおさなえさんのミステリー作品とのことだが、男性教諭がずっとハルナ!ハルナ!と女子高生の幽霊を追いかけていて何だか気持ち悪さを感じ50ページで挫折しそうになったが100ページまで頑張って読み、やはり挫折(笑)2025/03/18
りこ
4
江崎ハルナが屋上から落ちて死んだ。美術の才能を評価され将来を嘱望されていた矢先、事故で目がほとんど見えなくなってしまっていた彼女は、なぜ急に一人で登校して落ちたのか? 書き手不明のプロローグに始まり美術部の海生・双葉、国語教師の宮坂、その同僚の高柳、そして同じく書き手不明の作中作。細切れになった視点の狭間を少女たちが脆く落ちていく。あやふやで不確かな時間をくぐり抜けられず大人になれなかった彼女たちに、憧憬のまなざしを向けることはもうできない。うつくしいと思えた時代があったことを、しかし忘れはしないだろう。2025/04/03
橙なオレンジ
3
面白い。 「青春ミステリは遠いところに手を伸ばすための作品」とはよく言ったものだが、一方で思春期の閉塞感というのもまた表裏一体の特色だろう。本作はその意味で非常に自閉的だ。皆が皆、世界ではなく己の内側にばかり目をやり、その癖自分の言葉では語ろうとしない。極端なまでに閉じた構図が偏執的に繰り返され、最後にはそれが形式として表れて終わる。表紙からはあまり想像しなかった変わった物語だが、この読み味を好む人も多いだろう。2026/02/22
瑠璃原
2
読み終わっても何だかよく分からないところがあるが、序盤中盤終盤ずっと面白かった良い作品。登場人物の把握がやや大変であったものの、複数視点からの学園描写がパッチワークのようであり、青春を過ごしていたはずの少女の失われた青春を、三面図によって再構成しようとするかのような試みが、ぼやけた青春の姿形を映し出す。ミステリとしても飽きが来ないように工夫されていて凄い。2026/02/20
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