感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
1goldenbatman
4
1919年早春から1920年6月下旬までの、アメリカ合衆国南部におけるサートリス家にまつわる一大叙事詩。「サートリス、それが血の中に流れているのです。野蛮人なのですよ、サートリス家の男たちは、一人残らず。誰にとっても、全くなんの役に立たない人間ばかり」2020/02/26
arekcey
2
サートリス家の、気質の異なるジョンとベイヤードという兄弟の名が代々受け継がれていくという大まかなお話と、作者のライフワーク=南部ど田舎サーガの開幕。 これはマルケスが「百年の孤独」で、アルカディオとアウレリャノという二つの名が後代に継がれていく元ネタだろう。 本作の「サートリス」は長くて地味、少し雑。ノーベル賞作家の本という肩書きがあるから今でも手に取るのであって、フォークナーに耽溺したい人以外が読むのにはつらい。 しかし、読むのに飽きる頃に良い感じのセンテンスが来て最後まで読ませられるのがニクいんだよ。2020/07/03
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