感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けんちゃん
13
BL出版より刊行されている絵本「くるみ割り人形」とどう違うのか…と思って借りたら、こちらは児童書でした。児童書の挿し絵ですが、カラー版でツヴェルガーさんの魅力は充分に味わうことができます。もちろん新しい方がより洗練されたイラストになっていますが。この本の原本は絵本という形でホフマン氏の原文も省略されているとのこと、本作の訳者山本定祐氏はあえて全文翻訳で刊行しています。2011/09/27
ねこ
7
古典的名作を初めてまともに読みました。完訳はすばらしかった。ぶきみさや恐ろしさというものが、ファンタジーのなかに根を張っています。これがないとつまらないもの。リスベート・ツヴェルガーの絵もすばらしい。挿絵が、すべてカラーで入っています。冨山房、いいしごとしている!2018/07/08
遠い日
7
ツヴェルガーさんの挿絵が豊富で見応えあり。しっかりした骨格の物語。訳者あとがきには「メルヘン」ということばが見える。謎めいたドロッセルマイヤーおじさんの造形が秀逸で、子ども心を縦横無尽に揺さぶり、ときめかせる重要な人物だ。夢のような場面とともに、グロテスクで恐ろしい場面の挿入により物語が一層引き立つ。堅い口調の語りににじむユーモアが、香り高い。2014/04/14
さるる
5
うちにモーリス・センダック(絵)の「くるみわり人形」があるのですが、こちらは読友さんが紹介して下さったリスベート・ツヴェルガー挿絵の児童書です。ホフマンの陽気でカラフルなイラストも楽しいですが、ツヴェルガーの女性らしい優しい画風もこのおとぎ話のような物語によくあって楽しめました。それにしてもドロッセルマイヤーおじさんは意地悪だったり、素敵な贈り物をしてくれたり、最後まで不思議な大人ですね。マリーはあちらではずっと子どものままなのか気になりました。2013/12/26
チタカアオイ
0
【図書館】2017/06/07




