感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
qbmnk
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北欧のサーガを元にした物語でバイキングの少年が大人になる過程を描いている。神話にも似ている古代の厳しい子供の環境と試練を経ているところがサーガらしさになっていると思う。ヨーロッパにおけるバイキングのイメージはこのような児童文学にもよるところが大きいのだろう。バイキングの掟なども興味深い。北国の冬の厳しさや春の優しさの描き方も良い。年により気候に違いがあることも当たり前とは言え、個人の運命に影響するのは自然の脅威が現代より切実な古代の現実だったのだろう。少し古いが読み継がれて欲しいと思う。2024/05/15
三太郎
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叙事詩的な話で始まりから終わりまで胸の高鳴りが止まない。作者のはじがきにあるとおり児童向という雰囲気には遠い。『闇の女王に捧げる歌』のようなキリストに滅ぼされた神々を信ずる人達の話はどうしてこうも儚く美しいのだろう。2018/01/11
