出版社内容情報
スクラッチボードによって描かれた草はらの見事なタペストリー、リズミカルな詩句による≪なぞかけ≫、そして科学的な解説、三者が一体となったユニークな絵本。
内容説明
そろそろあかるくなるころ耳をすまし目をこらしあなたは何を見つける?スクラッチボード画と詩と科学…三者が一体となったユニークな絵本。コールデコット賞・ニューベリー賞をはじめ数々の受賞に輝く詩人と画家が繰り広げる、自然への賛歌。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケロリーヌ@ベルばら同盟
55
スクラッチボードの技法で描かれた、ゴブラン織りのタペストリーような美しい絵画と、リズムが閃くような流麗な文言が、草はらの自然の営みを生き生きと映し出します。日の出の少し前のうす紫色の空に薄れゆく星ぼし。草や花の上、虫の羽や蜘蛛の巣に輝く小さな宝石…。緻密に描き出される夏の奇蹟。息をひそめ、眼をこらし、生きものたちの秘密を探しに行きましょう。 2021/07/29
ちえ
43
表紙の絵に惹かれて他館リクエスト。左右のページにリズミカルな謎かけ、ページを捲ると謎の答えと生き物と自然界の繋がり。思いがけず美しい科学の絵本だった。二人ともに子供の頃、屋外の草原の世界に魅せられたというベス・クロムスのスクラッチボードの絵とジョイス・シドマンの詩が奏でる自然賛歌。2021/10/23
Maiラピ
17
絵は『よるのいえ』の私の大好きなベス・クロムスが担当。どうしてもこのスクラッチボード技法の不思議な絵に惹かれてしまう。虫や蛇やカエルが出てくるので苦手な方は注意です、そのあたり手で触れたくないほどリアルだったりするw 詩のような、なぞかけや科学的な解説など盛りだくさんな絵本です。ワタオウサギのくだりの“まえあしを ひげとあごのしたに そろえてる”ってところとその絵がたまりませぬぅ~~~´ω`*2011/11/19
猫路(ねころ)
16
わたしは何でしょう?詩のように語りかけていますが、内容は動物たちや植物の自然の科学についてです。版画絵も独特できれいです。2024/11/19
mntmt
14
けっこう勉強になった。詩がクイズのようになっていて、答えが次のページにあります。でも、全然子どもっぽくない。クロムスの版画は、見事としか言いようがない。2015/05/28