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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
111
オー・ヘンリーの代表作をリスベート・ツヴェルガーさんの絵で読んでみたいと手にとった絵本。表紙は、クリスマスプレゼントを買うお金がないデラが決断する有名な場面。貧しいカップルの物語だからか色数が少ない控えめなトーンだけど、繊細な絵が美しいです。矢川澄子さんの訳は少ない言葉で物語の世界を分かりやすく伝えています。2015/09/14
おくちゃん🌷柳緑花紅
94
お互いがお互いを思う心がなんとも美しい。挿し絵もとても素敵です。クリスマスの頃にもう一度読もう。2015/10/24
KAZOO
91
童話というよりも大人向けの絵本という感じです。この作者の絵が非常にいい感じがします。オー・ヘンリーの有名な作品です。最後の結末を読んでもこの夫婦愛は将来が明るくなる気がします。モーパッサンにも夫婦を扱った短篇でエスプリの利いたものがありますが、私はこちらのほうが好きです。2015/05/02
mii22.
72
貧しくともお互いを思いやり深く愛しあう若い夫婦はなんて素敵なんだろう。慎ましい生活のなかで二人の宝物といえる大切なものを手放してもクリスマスにとびきりの贈り物をしようとした、そのお互いを思いやる深い愛に心洗われるようだ。おもに語られる妻の心情から夫の心情も読み取ることでより二人の深い愛を感じることができる。縦長の絵本の装丁、ツヴェルガーの繊細でやわらかな画、矢川澄子の大人向きで品のある訳も素晴らしい、オー・ヘンリーの名作。2019/12/18
パフちゃん@かのん変更
49
昔読んだことがある懐かしい話。心温まる。…と言いつつ、デラの髪はいずれ伸びてくるけれど売ってしまったジムの時計は戻らない。せめて質屋だったら買い戻せるのにね・・・なんてつまらないことを考えてしまう。最後作者がこの二人を愚かなと言っていたのにしかしながらこの二人こそが賢者と言い換える。そこの説明が足りないものだからなんだか腑に落ちない気分になる。自己犠牲の精神と相手が本当に喜んでくれるものを選んだ愛の心の尊さを、キリスト生誕時に東方の賢者がプレゼントを持ってきたことに例えているのかな。2012/12/04