感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
297
アーノルド・ローベル 作。ローベルは「かえるくんとがまくん」シリーズでよく知られた絵本作家。お話は、ずっと昔、まだ色のない(すべては無彩色)の「はいいろのとき」にはじまる。やがて、魔法使いが青色を作り出し「あおいろのじとき」を迎え、「きいろのとき」、「あかいろのとき」を経て、とうとう世の中が今のようなフルカラーになったというもの。特徴的なのは絵。かえるくんシリーズではシンプルだったが、ここでは実にたくさんの人たちや動物、溢れるモノが描きこまれている。今回は色を含めて、この賑やかさを楽しみたい。2025/01/02
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
101
単調なモノクロームの世界に彩りを♪ 魔法使いの実験室で生まれた『青』は、色がない世界の人々に未知の体験をもたらしました。だけど、青一色の世界はどこか悲しい。゚(゚´Д`゚)゚。何とかしようと魔法使いは様々なチャレンジをするけど、明るい色ばかりでは疲れるし、元気になる色だけでは争いが起きます……。ナンセンスで楽しい絵本です。世界がハッピーになるには、試行錯誤に偶然が重なることが必要なのかも。1975年3月初版。2015/10/10
MI
93
灰色の世界。魔法使いが、色を作り出します。はじめはブルー。青一色、みんな悲しい気持ちにだんだんなりました。次は黄色。一面黄色で目がチカチカします。次は赤。だんだんみんな怒りっぽくなってきました。次はどんな色に!?色の特徴や赤と青を混ぜるなどどんどんといろんな色ができていく様がとてもよかった。2023/11/18
Natsuki
73
ずっとむかし、色というものが存在しなかった頃のお話。モノクロの世界に「よのなか なにか まちがっとる・・・」と思い立ったまほうつかいは「・・・これを ちょっぴり、あれを ちょっぴり かきまぜました。」ずいぶんと適当な調合ですが(笑)、出来上がったものにみんな大喜び♪ところがその喜びは束の間でした。色って人の心にも影響を与えるんですよね。途中どうなることかと心配しましたが、最後にホッとひと安心b(*^。^*)小学生の頃、水彩絵の具をパレットにあれこれ出しては、いろいろ混ぜ合わせた記憶が甦りました♪2015/10/06
ゆのん
63
【絵本】色の無い時代。はいいろの時代。魔法使いが色を作る。青、黄色、赤…。でも、何かしら問題が起きる。可愛らしい絵で楽しいお話。1782019/05/29