出版社内容情報
児童養護・教育の実践・研究を進めてきた全国児童養護問題研究会(養問研)の半世紀近くにわたる活動の記録。1972年に積惟勝氏が中心となり発足した全国児童養護問題研究会(養問研)が毎年開催してきた全国研究大会には、その時代時代の児童養護の苦悩と課題、希望と展望が刻まれる。当事者の語りと資料で振り返る養問研半世紀の歩みは、日本の児童養護においても貴重な歴史の記録である。
全国児童養護問題研究会 日本の児童養護と養問研半世紀の歩み編纂委員会[ゼンコクジドウヨウゴモンダイケンキュウカイ ニホンノジドウヨウゴトヨウモンケンハンセイキノアユミヘンサンイインカイ]
編集
目次
特別鼎談「養問研の歴史を振り返る」
第1章 集団主義養護論と養問研(集団主義養護論と養問研の理念・思想;養問研活動で大切にしてきたこと もてる力を発揮し、自由にものが言え、前向きに物事を考えられる養護)
第2章 戦後の社会的養護における養問研の活動(養問研の歴史と活動;私にとっての養問研;30年間、養問研編集部に関わって―先人たちとの思い出)
第3章 子どもと職員の人権保障と実践指針(家庭環境を奪われた子どもの権利保障と実践指針;養問研実践指針を生かした施設養護実践;養問研と養護労働;児童養護の未来を展望する)
第4章 資料編(養問研歴代体制;支部活動の記録;中部・西日本・東日本研修会一覧;養問研刊行物;養問研出版書籍;全国児童養護問題研究会(養問研)規約
全国児童養護問題研究会(養問研)入会のご案内
全国児童養護問題研究会入会申込書)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう。
24
全国児童養護問題研究会の半世紀の歩みを振り返りながら、日本の社会的養護の発展のために果たした役割を考えることができるとても重要な本だと思います。施設養護で子どもたちが輝けるためには、日本の置かれている基準は改善が必要です。そうしたことを訴えながらも、子どもたちの発達を保障するために集団主義養護を実践でも研究でも深めていき、子どもの権利条約の時代では子どもの権利主体としての集団をも考えていく研究会の姿勢は、改めて評価する必要があるでしょう。里親か施設かという単純な選択ではないのだと思いました。2018/01/18
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