出版社内容情報
クルアーンの記述、女性たちの証言、アパレル業界への取材をもとに、信仰とファッションの両立の謎を解く。
野中 葉[ノナカ ヨウ]
著・文・その他
目次
第1章 ヴェールをめぐる様々な議論
第2章 インドネシアのイスラーム―「亜流」のイスラーム?
第3章 「ジルバブ」着用者の出現と拡大
第4章 ジルバブを着用した女性たちの証言
第5章 女性向けイスラーム短編小説の広がり
第6章 「ジルバブ」から「ヒジャーブ」へ
終章 クルドゥン、ジルバブ、そしてヒジャーブ
小説『ガガ兄さんが旅立つ時』
著者等紹介
野中葉[ノナカヨウ]
慶應義塾大学SFC研究所上席所員、同大学総合政策学部講師(非常勤)。2005年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了、2011年同後期博士課程修了。博士(政策・メディア)。専門は地域研究(インドネシア)。主な関心は、現代インドネシア社会におけるイスラームの受容と広がり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うみ
1
インドネシアのムスリマの服装については,何年か前に朝日新聞のコラムで「おしゃれなイスラム」ってのがあって,そのときすごく面白いなって思ったの。その前段階の話。経済成長するほどイスラーム化が進むっていうのはちょっと意外だった。高学歴の女性が自分でイスラームと向き合ってヴェール化していくっていうのも。外見の女性らしさを消して,能力を評価してほしいってのはわかる気もする。イスラーム短編小説とかが流行るって,興味深いところ。2016/02/08
のぞみ
0
インドネシアでは多くの女性がジルバブを被り、しかもその色がカラフルであることに驚いた。インドネシアにおけるイスラム教の位置付けが政治と深く絡み合って変化してきたこと、女性の意識の変化について知識を得ることができた。 なんども読まなければ。2018/01/24