目次
第1章 序論―オタク定義の基礎付け
第2章 先行研究―オタク論と実証研究
第3章 オタク・スペクトラムの第一因子(f1)―オタク的コンテンツの消費行動量
第4章 オタク・スペクトラムの第二因子(f2)―消費行動様式
第5章 オタク・スペクトラムの第三因子(f3)―人物特徴
第6章 オタク文化の臨床心理学的価値
著者等紹介
山崎尚彦[ヤマザキナオヒコ]
1989年生。東京都出身。2012年、上智大学総合人間科学部心理学科卒。臨床心理士・公認心理師として、精神科臨床や学生相談など、主に医療・教育分野の臨床に携わる。陸上自衛隊衛生科予備自衛官1等陸尉。帝京大学医学部附属病院脳神経内科にて高次脳機能障害の研究に従事し、東京藝術大学・関東学院大学などで非常勤講師も務めつつ、筑波大学大学院人間総合科学研究科ヒューマン・ケア科学専攻3年制博士課程を修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kenitirokikuti
8
図書館にて。著者は1989年生まれ。上智の心理学科卒、臨床心理士の資格持ちで、精神科臨床や学生相談など、主に医療・教育分野の臨床に携わる。で、30代になって筑波の医学系の院で、斎藤環が教授してるところで博士過程を修了。博論がこれのようだ▲平成前半(ニコ動の前)までのオタク論先行研究と、著者による平成後半のオタク参与的観察とはおおむね合致すると述べている。妥当な見解だと私は思う。世代を超えて共通するオタクっぽい行動様式や性格が観察されるので、消費行動だけでオタクを論ずるのは不足だろう2024/09/24
ハナさん*
1
2024年8月20日初版第1刷。県図。著者は、筑波大学大学院人間総合科学研究科ヒューマン・ケア科学専攻で、ヒューマン・ケア科学の博士号を取得している。指導はどうやら斎藤環。本書が博論なのかと思ったが、調べたら違うようだ。それでも本書も、れっきとした学術論文としての内容と形式を備えている。筆者自身「オタク研究の土台作りのような位置づけ」(p.208)というように、今後のオタク研究においては、たとえ心理学的側面に着目した研究でなくても、必須の参照文献となるだろう。この筆者、あちこちに「山上」で登録されている。2024/10/19
Go Extreme
1
オタク研究ー定量的・定性的研究 精神分析論 印象論の変遷ーネガティブ→リア充オタク オタク文化論 スペクトラム=連続的な範囲 問題点ーオタク的特徴の選定基準 OIーオタク・インテンシティ オタク的コンテンツー描写的物語作品・美的架空人物・身体機能の大拡張メディア 商品行動様式ー物語消費・知的遊戯・DB消費 自然主義的とまんが・アニメ的リアリズム 静的消費:キャラクター・ポルノクリック 受け身的対称愛 同性の排除 陽キャvs陰キャ 悲観的認知とインターネット依存 誇大な自己愛 オタク臨床論 オタクの卒業2024/09/01