内容説明
巧妙なマインド・コントロールの手口を徹底解明。なぜ人はまったく違う世界観を自ら受け入れてしまうのか。若者の精神的欲求と、教団の欲求操作の相互作用から新興宗教にはしる若者の心の変化を追う。
目次
1章 カルト論争
2章 洗脳に関する事実
3章 カルト理解の新たな視点
4章 破壊的説得という戦略
5章 信念と態度の変容
6章 宗教・幻影・法律
付章 体験記―カルトからの脱却
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ybhkr
0
著者の立場から考えたら当たり前のことなのだが、ディプログラミングのデメリットの記述があまりにも少ない。しかし、日本の脱洗脳本に比べたらそこそこに取り入れているように思う。また、本来の意味での洗脳、つまり脳を洗うこととカルトにハマるマインドコントロールが一致するとは限らないこと、カルトから離れることの難しさはパブロフの犬やオペラント条件づけの作用が大きいことなどが言語化されている。この本には触れられていないが上記のことから物心ついた時からカルトにいる子供の脱洗脳の難しさや囚われの強さにまた胸が痛くなった。2016/04/23