精神分析にとって女とは何か

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精神分析にとって女とは何か

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  • サイズ A5判/ページ数 232p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784571240850
  • NDC分類 146.1
  • Cコード C3011

内容説明

精神分析において女性はどのように考えられてきたのか。フェミニズムと精神分析の歴史、臨床における女性性、日本の精神分析、さらにはラカン派の女性論まで。現代女性のこころを理解するために、精神分析における女性性の変遷を辿る。

目次

第1章 精神分析とフェミニズム―その対立と融合の歴史(フロイトの女性論―持たないことが女性を決める?;フロイト女性論を巡る論争;男根一元論と両生性;心的な両生性の持つ意義;両生性から多重性へ)
第2章 精神分析的臨床実践と女性性(女性性に関わる諸問題;フロイトにとっての女性性;女児のエディプス・コンプレックスに関する議論;女性の身体;女性性に関わる現代的な問題;女性が精神分析的セラピストになること;おわりに)
第3章 日本の精神分析における女性(日本における女性論の紹介と受け入れ;日本の女性論―阿闍世コンプレックスの変遷;日本の精神分析における母親;日本の精神分析臨床における女性―これからの議論のために)
補章 ラカン派における女性論(ラカンの50年代の女性論―ジョーンズのフロイト批判とラカンによる応答;ラカンの70年代の女性論―性別化の式と男性/女性の論理;おわりに―フェミニズムとラカン理論)

著者等紹介

西見奈子[ニシミナコ]
1978年鹿児島県生まれ。2001年九州大学教育学部卒業。2006年九州大学大学院人間環境学府博士後期課程単位取得退学。現在、京都大学大学院教育学研究科准教授。専攻は精神分析、精神分析史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

くろねこ

11
少し前に読んだ推理小説は女性性をアニミズムに繋げる謎解きでやはり男性的な精神分析理論ですが、松卓先生のところ読んで、ラカン派もそれだけじゃないのかなと思い。他の先生の論でも、わからないものとして、一神教を立ち上げる前に女性を置いて終わりでなく、一神教の世界の先の女性性について考えようとしている運動について語られててふむふむと思ったり。女性性が母性として論じられてる日本のあり方とか(これも全てを抱える環境としてだから主体が立ち上がる前ってとこで、アニミズムに通じる)興味深い。文字数の関係で感想ここまで。2021/05/18

mittsko

7
表題にある「女」とは、臨床の現場において現れる、臨床家として、研究者として、そして患者としての女性のこと。精神分析理論における女性性については、松本卓也氏が「補章 ラカン派における女性論」を寄せる。補章の前の三つの章では、フロイトの女性論、日本以外の地域での精神分析的臨床(当然、フェミニズムが大きな焦点に)、そして日本の精神分析における女性が其々主題化されている。一番印象深かったのは、日本の精神分析界隈で、これほどフェミニズムが受け入れられていないこと…! びっくりした 道程はかなり長そうだと感じた2025/04/10

てまり

4
精神分析で女性はどのように扱われてきたか、その歴史。当然ながら社会全体の風潮を色濃く反映しているのだが、問題をかかえた患者との対話でより深部を探るという精神分析の性質上、より切実みがある。どこまでが社会からの圧力でどこまでがこころ本来の動きなのか、幼児へのアプローチがヒントになったり。フェミニズムについて知り、考えるのによい本だった。「目標をここに設定しこういう手法をとれば万事解決」なんてものはないのね。2023/06/27

白いハエ

3
フロイトにとって、エディプスコンプレックスから逆算する形でしか分析のなせなかった「女性」を、精神分析がどういう眼差しで見つめていたのかをつぶさに追っていく。なるほど、現在の視座から見ると恐ろしく無遠慮なように映る歴史を歩んできたと思うと同時に(社会復帰の目安が未だに「結婚」「出産」にあることを考えれば、その可能性は未だに狭窄の只中にあることがわかる)、ジャック・ラカンの女性蔑視であるようで、実際は両性の軛を相対化する理論には、未だ汲みきれぬ広さを感じられた。2021/06/09

Muga

2
阿闍世コンプレックスの元になった仏教の小噺がだいぶストーリー的に違うものに変えられていたのが判明という所に軽い衝撃。おそらく意図的ではない感触。より日本的な甘えを含む男尊女卑感強いものになってるように感じた。2023/12/29

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