内容説明
見えない意識・無意識をどう研究のまな板に載せるか?脳の中にはさまざまな意識的・無意識的処理経路が存在する。そして意識されない刺激情報も私たちの認知・行動に影響をおよぼしている。その事実と脳内のプロセスを脳損傷者の症例とプライミング、潜在記憶などの実験から解き明かす!精神分析とは一線を画する心理学・脳科学的アプローチから意識・無意識現象をとらえる試み。
目次
1章 失われた身体の叫び―幻肢
2章 まぼろしの映像―幻視
3章 忘れられた左空間―半側空間無視と半側身体失認
4章 虚構の身体意識―病態否認
5章 身勝手な手―他人の手徴候とユーテリゼーション・ビヘィビア
6章 意識と行動の解離―盲視とその関連現象
7章 健忘症患者の隠された能力―記憶障害と潜在記憶
8章 サブリミナル・パーセプション―閾下知覚
9章 沈黙の手がかり―プライミング
10章 意識できない知識―健常者における潜在記憶と潜在学習
終章 意識と無意識
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