出版社内容情報
不穏な「お客様」。その正体は――? 洋菓子店で、長時間ショーケースの前に立ち続け、毎回“一点だけ”お菓子を買っていく女性客の真意とは(「一点さん」)。保険会社のコールセンターに何度もクレームを入れてくる男は、オペレーターの対応を見透かしているような口ぶりで……(「ノゾキさん」)。不審な行動を繰り返す客たち。その行動の裏にあるものが判明した時、更なる恐怖が訪れる。予測不能の“カスハラ”短編ミステリー!
【目次】
内容説明
洋菓子店で、長時間ショーケースの前に立ち続け、毎回”一点だけ”お菓子を買っていく女性客の真意とは(「一点さん」)。保険会社のコールセンターに何度もクレームを入れてくる男は、オペレーターの対応を見透かしているような口ぶりで…(「ノゾキさん」)。不審な行動を繰り返す客たち。その裏にあるものが判明した時、更なる恐怖が訪れる。予測不能の”カスハラ”短編ミステリー!文庫オリジナル。
著者等紹介
矢樹純[ヤギジュン]
1976年、青森県生まれ。2012年、『Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件』で小説家としてデビュー。19年に上梓した短編集『夫の骨』が注目を集め、20年に表題作で日本推理作家協会賞短編部門を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
橙
13
読書記録70冊目 「一点さん」と「サトリ夫人」が好き。 読んでいて表紙のインパクトから拍子抜けだなと思っていたら、最後にガツンとやられた。「恨人様」から「三日月さん」までは前振りなのかと思うほど「サトリ夫人」の衝撃が強い。ホラー作家さんらしい読み味でゾッとした。 なんとなく理解できたと思っていたら、予想の範疇を超えた戦慄が待ち受けている。2026/07/14
aki
8
洋菓子店、葬儀社、コールセンター、美容サロン、書店と、お客様を相手にするお店で巻き起こる不穏なカスハラ客を描く五編。問題のお客様に渾名を付けて呼びたくなるのはどこも同じのよう笑。〈恨人様〉だけ少し毛色が違ったけど、ジワジワと真綿で首を絞められていくように、こんな客に捕まったら日々恐怖。だけど、どうしてこの様な行動を取るのか、勘違いもあるかもしれないが、その真相を知るとお店側の人の行動にも問題があったりするのかもしれない。様々な場面で声があがるようになったハラスメントだけど、対策を万全にして身を守らねばね。2026/07/18
KDS
8
カスタマーハラスメントをテーマにした五編の短編集。なんだか表紙絵からして怖い。これは冒頭の「一点さん」のイメージ絵かな?洋菓子店で毎回「一点だけ」買っていく不穏な女性客。彼女はいつも厨房のバイトの青年を店内から凝視していた。ストーカー紛いの行動をとるその客が訴えてきたクレームとは?大どんでん返しの真相にビックリさせられた一編。コールセンターのカスハラを描く「ノゾキさん」もどんでん返しの結末に驚かされた一作。そして巻末の「サトリ夫人」。サトリ夫人の正体は予測がつくが真意の明かされるラストの衝撃度は本書随一!2026/07/12
あられ
6
カスハラ短編ミステリー、表紙の客が一番怖い。「恨人様」102ページ、遺言書の開封の方法は「絶対に勝手に開けないこと。家庭裁判所で検認の手続きをしてから開封すること」と書いてあるのに、「弁護士立ち会いのもと開封した」って、検認手続してなかったら無効じゃね? と重箱の隅をつつく。エージェントさんもついているのに。。。細部まで気をつけてほしい。ま、おもしろかったけど、こういうところがあると、投げたくなるのであった。。。2026/07/12
うさぎや
4
奇妙な「客」が登場する短編集。といいつつ怖いのは客だけではなかったりして……2026/07/17
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