出版社内容情報
西欧では、歴史的に最も有名な長寿者であるにもかかわらず、日本ではほとんど知られていない人物。それが本書の著者、イタリア貴族のルイジ・コルナロである。コルナロは、いわば「食べない健康法」の元祖。
時はルネサンス期の16世紀。コルナロは、暴飲暴食にあけくれた結果、30代でさまざまな成人病を患い、40代で生死の淵をさまよう。助かりたい一心からコルナロは、医師の忠告に従い、極少食の生活を始める。すると、数日もしないうちに回復の兆しが見え、しばらくすると病は快癒し、ついに当時としては異例の102歳という天寿を全うする。コルナロはその体験をもとに、極少食がいかに心身ともに良い影響を与え、また人間の運命をも変え得るものかを、83歳から書いて配り始めた。その手記は評判を呼び、各国で翻訳されながら読み継がれ、後にフランシス・ベーコンやニーチェほか多くの有名人が言及しているほどである。
この「食養のバイブル」ともいわれる古典的名著の編訳が、ついに文庫版に! 活性酸素や長寿遺伝子、腸内細菌叢など、現代の知見から見た懇切な解説も付いており、より深い理解を助けてくれる。
自然医学の権威で医学博士・石原結實氏が推薦!──「超少食は人類共通の養生訓。50年実践する私も、病とは無縁です。」
【目次】
内容説明
食は生命をかけた一生のテーマ。危篤でやむなく食事を最小限に。歳とともに食事の量を減らす。長時間にわたる驚異的な集中力も。病気の原因を日々とり除く。食の多少は運命をも左右する。102歳を生きたルネサンス貴族の手記。欧米各国で読み継がれてきた古典的名著。
目次
講話(一):食を節することの重要性について(八三歳の時)
解説(一)
講話(二):虚弱体質を改善する最良の方法について(八六歳の時)
解説(二)
講話(三):幸福な老後を獲得する方法について(総大司教ダニエル・バルバロ宛の書簡)(九一歳の時)
解説(三)
講話(四):長寿を約束する節食の薦め(九五歳の時)
解説(四)
著者等紹介
中倉玄喜[ナカクラゲンキ]
1948年、長崎県平戸市生まれ。高知大学文理学部化学科卒。翻訳家。食養研究家
コルナロ,ルイジ[コルナロ,ルイジ] [Cornaro,Luigi]
1464~1566。ルネサンス期イタリアの貴族。ヴェネツィア共和国パドヴァ市の行政長官などを務める。暴飲暴食にあけくれた結果、30代でさまざまな成人病を患い、40代で生死の淵をさまよう。医師の忠告により節食生活を実践し、病を克服。当時としては異例の102歳の天寿を全うした。その体験を綴った著書は国内外で大きな反響を呼び、後にフランシス・ベーコンやニーチェも言及しているほどである(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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