出版社内容情報
千葉県警の高頭冴子は、留学生の失踪が相次いでいるという噂を耳にする。その数日後、新疆ウイグル自治区出身の留学生カーリの死体が発見された。捜査に乗り出した冴子は、事件に中国公安部が絡んでいることを?むも、カーリのバイト先の雇い主・カーディルも殺害され、冴子に保護を求めたカーリの同僚・レイハンも容疑者に連れ去られてしまう。レイハンを救い、事件の真相を暴くため、冴子と部下の郡山は中国での捜査を強行するが――。
【目次】
内容説明
千葉県警の高頭冴子は、留学生の失踪が相次いでいるという噂を耳にする。その数日後、新疆ウイグル自治区出身の留学生カーリの死体が発見された。冴子は、事件に中国公安部が絡んでいると掴むも、カーリのバイト先の店主・カーディルも殺害され、冴子に保護を求めたカーリの同僚・レイハンも容疑者に連れ去られる。レイハンを救い、事件の真相を暴くため、冴子と部下の郡山は中国での捜査を強行するが―。
著者等紹介
中山七里[ナカヤマシチリ]
1961年、岐阜県生まれ。2009年、『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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九曜紋
5
これは非常に危険な作品だ。もちろん私達読者にとってではなく、著者である中山七里にとって。単なる作家生命の危険ではなく、文字通りの生命の危険。あの独裁国家の実情を指導者の実名込みで告発しているのだから。最近、とみに社会派作家としての色彩を濃くしている中山七里だが、作風が似ることもある柚月裕子なら架空の名前にしただろう。これは作者の怒り、危機感の大きさの表れとみるべき。すなわち与野党を問わず左派の政治家達、左傾化が著しいマスコミ等に対する警告であり、著者・中山七里から日本国民への心の底からの注意喚起でもある。2025/10/11