出版社内容情報
2023年に連続ドラマ化された人気小説、最新刊!
「転職の魔王様」の異名を持つ毒舌敏腕な先輩来栖のもとを離れ、千晴がキャリアアドバイザーとして独り立ちすべく、大阪に転勤して一年。
彼女は、“便利屋的に異動を繰り返させられる”、“会社がホワイトすぎる”“新入社員が優遇されすぎ”といった転職希望者の相談に乗っていた。
そんな折、東京の来栖の前に、彼を本気にさせる“因縁の求職者”が現れて――。
ビジネスパーソン必読のお仕事小説、第三弾! 文庫書き下ろし 。
内容説明
「転職の魔王様」の異名を持つ毒舌敏腕な先輩・来栖のもとを離れ、千晴がキャリアアドバイザーとして独り立ちすべく大阪に転勤して一年。彼女は“便利屋的に異動を繰り返させられる”“職場がホワイトすぎる”“新入社員が優遇されすぎ”といった求職者からの相談に乗っていた。そんな折、東京の来栖の前に、彼を本気にさせる“因縁の求職者”が現れて―。ビジネスパーソン必読のお仕事小説、第三弾!
著者等紹介
額賀澪[ヌカガミオ]
1990年、茨城県生まれ。日本大学芸術学部卒業。2015年、「ウインドノーツ」(刊行時に『屋上のウインドノーツ』と改題)で第22回松本清張賞、同年、『ヒトリコ』で第16回小学館文庫小説賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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pohcho
57
代わりの人間なんていくらでもいる時代から人出不足の時代になり、新入社員だけが優遇される中もともといる社員にしわ寄せが来たり、人事部はハラスメント対策に頭を悩ませ続け、中高年は意識を変えられず・・。いかにも今時の会社にありそうな話ばかりで、とても面白く興味深く読む(ほんとに大変そうだけど)ところで、2.0を読んでいないので、二人がそういう関係になっていたとは知らずびっくり。ニヤニヤしてしまった(楽しい)2025/03/24
えみ
42
シリーズ第3弾にして「転職の魔王様」こと来栖と「気持ち悪い社畜」と呼ばれる千晴に転機が訪れる!仕事も私生活も一歩一歩慎重にして時に大胆に。それでこそ人間力が成長するというもの。自ら大きな挫折を味わい転職をした経験を持ち、今は一流のキャリアアドバイザーとしてチカラを発揮する彼らの元には今回も癖が強すぎる転職希望者がやってくる。そんなことで?転職なんて勿体ない!絶望的だ…。個人の仕事に対する満足度や充実感はその人にしか分からない。しっかり向き合うのは自分。をいつも再認識させられるお仕事小説。言葉が刺さる!2025/03/22
pen
38
シリーズ第三弾。今回も転職相談者のバリエーションは多彩。実は転職の経験がないので(辞めたいと思うことは何百回もあったけど)こんな理由があるのかと感心しきり。加えて千晴の前職のパワハラ上司、そして最後は離婚を仄めかし独立を望む千晴のお母さんまで相談者として登場。全てを綺麗に裁くツンデレの来栖君でした。(笑) あら、完結でしょうか。2025/04/29
Nyah
33
魔王様の人生プランを変えたのは‥。いやあ、ドキドキしました。/千晴が大阪に転勤して一年、来栖さんと遠距離恋愛しているのかと思いきや、全く進展してなかった‥からの、魔王様があの因縁の相手に本気のキャリアアドバイス。千晴の決意が良い。来栖がいなくても独り立ちできたことを証明してからの再転勤。お幸せに。2025/03/23
kotetsupatapata
27
星★★★★☆ 終身雇用が崩壊した昨今、100人いれば100通りの転職理由があるのは分かるけど、50過ぎのオッサンからすると"ホワイト過ぎてぬるい"の平賀海斗と、"転職して結婚"の宮田姫愛のZ世代の理由は、どうしても社会なめてんの?と思ってしまいます。 自分の能力を発揮できないのは他人のせいという前に、まずはこの会社で出来ることを見つけてから転職を考えても遅くないというCAの言葉は身に沁みました。 コンプライアンスやらハラスメントやら面倒臭い世の中だなと思ってしまうのは、小生の頭の中が昭和なのでしょうか?2025/03/23