出版社内容情報
「可愛くて不思議でちょっぴり生意気な猫の魅力がてんこ盛りです」――宮部みゆきさんも推薦の人気シリーズ最新刊。
魚屋の貫八が、画描きの拾楽に助けを求めてやってくる。なんでも、昔世話になった恩人のお延が、「飲むと肌が白くなる水」という怪しげな儲け話に嵌まっているというのだ。
人のいい貫八が巻き込まれる、と察した拾楽は、江戸最強の猫サバを連れてお延が住む家へと向かう。
そのとき、突然、不吉な気配を濃厚に纏う「あの男」が現われた。何を企んでいるのか――不審に思う拾楽だが、そこにもう一人、暑苦しい「役者」も登場し……。
根津権現にほど近い「鯖猫長屋」が舞台。シリーズ累計48万部になる大好評「大江戸謎解き人情ばなし」第十一弾。
文庫書き下ろし。
内容説明
魚屋の貫八が、拾楽に助けを求めてやってきた。恩人のお延が、「飲むと肌が白くなる水」という怪しげな儲け話に嵌まっているというのだ。人のいい貫八が巻き込まれる、と察した拾楽は、サバを連れてお延が営む小料理屋へと向かう。そのとき、突然現われたのは…。根津権現にほど近い「鯖猫長屋」が舞台の大好評「大江戸謎解き人情ばなし」第十一弾。文庫書き下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
73
「鯖猫長屋」の住人・貫八が捨楽に妹のおはまに内緒で助けを求めにきた。今では捨楽もおはまちゃんが気になる存在なのでほおってはおけない。貫八の相談は飲めば心が浄化され、つければ白肌になる怪しげなキャッチフレーズの水の話。裏で蠢く何者かの元締め、俗にいうねずみ講のような手段で水を売り始めたヤツがいるとのこと。それは聞き捨てならぬと捨楽、盗賊の仮面をかぶった医者の永徳、同心の掛井の旦那たちが奮闘。あの世とこの世を彷徨う霊と、この世でしっかり生きてる心優しい人たちと猫2匹、犬一匹の物語。サバとさくらの喧嘩が可愛い。2024/04/18
まき
8
捨楽がすっかり堅気に馴染んでカンが鈍ったようで、私としては時々出てくる黒ひょっとこの顔が好きだったのでちょっと残念。猫と犬が大活躍。特にさくらがサバ並みになってきて頼もしい。それにしても復讐にしてはなんか面倒くさい手法をとっていたよなぁ。2024/04/16
かめゆき3
3
まさに一気読みでした。 本当に楽しい。どんどん拾楽さんがある意味弱くなっていて、その分周りの人達が助けようとする。そしてそれに拾楽さんはイラつきながらも心地よさを感じ始めてる。素敵だと 思いました。サバとさくらの関係も面白くなってきてますね。さくら、成長した!次作も楽しみです。2024/04/13
ドロンジョ935
2
強いわ、サバ。2024/04/21