出版社内容情報
「可愛くて不思議でちょっぴり生意気な猫の魅力がてんこ盛りです」――宮部みゆきさんも推薦の人気シリーズ最新刊。
魚屋の貫八が、画描きの拾楽に助けを求めてやってくる。なんでも、昔世話になった恩人のお延が、「飲むと肌が白くなる水」という怪しげな儲け話に嵌まっているというのだ。
人のいい貫八が巻き込まれる、と察した拾楽は、江戸最強の猫サバを連れてお延が住む家へと向かう。
そのとき、突然、不吉な気配を濃厚に纏う「あの男」が現われた。何を企んでいるのか――不審に思う拾楽だが、そこにもう一人、暑苦しい「役者」も登場し……。
根津権現にほど近い「鯖猫長屋」が舞台。シリーズ累計48万部になる大好評「大江戸謎解き人情ばなし」第十一弾。
文庫書き下ろし。
内容説明
魚屋の貫八が、拾楽に助けを求めてやってきた。恩人のお延が、「飲むと肌が白くなる水」という怪しげな儲け話に嵌まっているというのだ。人のいい貫八が巻き込まれる、と察した拾楽は、サバを連れてお延が営む小料理屋へと向かう。そのとき、突然現われたのは…。根津権現にほど近い「鯖猫長屋」が舞台の大好評「大江戸謎解き人情ばなし」第十一弾。文庫書き下ろし。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイ子
84
「鯖猫長屋」の住人・貫八が捨楽に妹のおはまに内緒で助けを求めにきた。今では捨楽もおはまちゃんが気になる存在なのでほおってはおけない。貫八の相談は飲めば心が浄化され、つければ白肌になる怪しげなキャッチフレーズの水の話。裏で蠢く何者かの元締め、俗にいうねずみ講のような手段で水を売り始めたヤツがいるとのこと。それは聞き捨てならぬと捨楽、盗賊の仮面をかぶった医者の永徳、同心の掛井の旦那たちが奮闘。あの世とこの世を彷徨う霊と、この世でしっかり生きてる心優しい人たちと猫2匹、犬一匹の物語。サバとさくらの喧嘩が可愛い。2024/04/18
初美マリン
80
妹分のさくらが力をつけてきてサバ顔負けの働きをする、医者も仲間内のようになり、相変わらず楽しい鯖猫長屋でした。2024/05/15
ゆずぽん
38
怪しげな商売にに嵌ってしまった小料理屋のおかみを助けてほしいと頼んできたのは魚屋の貫八だったが・・・千之助の名前が出てきて、あれ?これっていつ?と思って探したら、なんと3巻。逆恨みじじいは許せない!!今回は拾楽も危ない目にあってどきどきしたけれど、サバ、サクラ、天が大活躍で一件落着~ 面白かった!!2024/07/25
本詠み人
30
鯰の通り名をもつ大盗賊のお頭であり、今は町医者となっている英徳は、もっと悪いヤツかと思ったが、これが意外と✨️猫の絵描き拾楽と良い感じになってきた気がする(少なくとも長屋の皆に害をなす感じはない)良かった♡桜も甘えん坊で可愛いだけの妹分ではないことが分かった(そりゃそうか笑)これからどんな風に話が展開していくのか、楽しみ!2024/07/18
信兵衛
24
久々に、拾楽たちがまさかの事態に追い込まれるといった、迫真に満ちた、サスペンスフルな展開。 エピローグがまた楽しい。拾楽と英徳の心境変化は、きっと良い方向へと向かうのでしょう。 なお、さくらが最後に本領を発揮する場面、見逃せません。2024/05/17