出版社内容情報
ミステリ作家志望の君島は、文章力を評価されるも謎解きのトリックが弱いと編集者に指摘され、トリックは強いが、文章力に乏しい引き籠もりで、極度の人見知りの雛森寧子を紹介される。外出を嫌がる寧子を小説のネタ集めと称し、連れ出した先で出会ったのは、喫茶店で砂糖壺からコーヒーに大量の砂糖を入れる女、降りしきる雨のなか傘を壊す男……。不可解な出来事に、寧子は鮮やかな推理を披露する!?
文庫オリジナル。
内容説明
ミステリ作家志望の君島は、文章力を評価されるも謎解きのトリックが弱いと編集者に指摘され、トリックに強いが文章力に乏しい引き籠もりで、極度の人見知りの雛森寧子を紹介される。外出を嫌がる寧子を小説のネタ集めと称し、連れ出した先で出会ったのは、喫茶店で砂糖壺からコーヒーに大量の砂糖を入れる女、降りしきる雨のなか傘を壊す男…。不可解な出来事に、寧子は鮮やかな推理を披露する!?
著者等紹介
紺野天龍[コンノテンリュウ]
第23回電撃小説大賞に応募した「ウィアドの戦術師」を改題した『ゼロの戦術師』(電撃文庫)で2018年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
30
文章力は評価されるものの謎解きトリックが弱いと編集者に指摘されるミステリ作家志望の君島が、トリックは強いが文章力に乏しい引きこもりの雛森寧子を紹介される日常ミステリ。極度の人見知りで外出を嫌がる寧子を小説のネタ集めと称して連れ出した先で出会った喫茶店で砂糖壺からコーヒーに大量の砂糖を入れる女、雨のなか傘を壊す男、二人で一緒に行った秘密クラブ、寧子が引きこもりになってしまった理由。コミュ障でもミステリに関しては鋭い感性を見せる寧子とはいいコンビで、すれ違いを乗り越えてみせたその結末はなかなか良かったですね。2024/03/07
ほたる
14
文章だけは上手い大学生とミステリの才能だけはある引きこもりのコンビ。日常の謎を解いていくということで名作の内容にも触れられている。謎から真相までのテンポが良くかなり読みやすい。キャラクターも立っていてサクッと楽しく読める一冊。2024/03/16
ツバサ
14
文章が上手いがトリックが苦手な君島と文章が苦手だが発想力に長けてる寧子が互いに長所を生かしてコンビ作家になっていくというもの。日常の謎に遭遇し、謎を解いていくうちに信頼関係を築いていくのが良いし、肝心の各話の真相に驚かされるから読んでいてハマりました。これはシリーズ化して欲しいなと。2人が抱えている過去も明かし合って、ハッピーエンドだったのは安心しました。2024/03/08
マッちゃま
11
読み終えて簡素に感想を書くなら「ラノベ風なキャラの日常の謎系ミステリ」なんだろけど、チラチラと覗くミステリ愛の溢れた内容と綺麗なラスト。読み終えて、出会えて本当に良かったです。文章は見事でもトリックがショボい、ミステリ作家でデビューを目指す非モテ陰キャな大学生ハリー君。トリックには光るモノを感じさせるも壊滅的に文章が書けない絶賛引き篭もり中の寧子。そんな2人の成長期なトコも嫌いじゃないです。本書の帯にも書かれていますがストーリーの進行上、有名ミステリのネタバレ箇所も在るのでコメ欄に作品名を残しておきます。2024/04/22
ソラ
8
【読了】C 思ってたよりも面白かった。ストレスを感じるような展開がないのも良し。当初はこの作者自体が主人公と同じような感じじゃないかと思ったものの、終わってみればすっきりした。続巻にも期待。2024/04/13