出版社内容情報
千年間、読み継がれた日本最古の長編小説『源氏物語』。誰もが知る作品だが、作者・紫式部は生年も本名も、実のところは分かっていない。さらに、『源氏物語』のストーリーには明らかに矛盾がみられる箇所があり、「複数作者説」まで唱えられている。
本書は、そんな紫式部と『源氏物語』にまつわる55の謎を取り上げ、平安時代の実態とともに、その真実に迫る。
●第一章 『源氏物語』とは――作品をめぐる謎
どんな内容なのか?/紫式部直筆の『源氏物語』は存在するのか?/最初から五十四巻だったのか?/平安時代の後宮とは?
●第二章 なぜ光源氏が主人公なのか――物語をめぐる謎
時代設定はいつ頃なのか?/光源氏は実在の人物をモデルにしているのか?/なぜ皇室の不倫が大胆に描かれているのか?/なぜヒロインたちは出家してしまうのか?
●第三章 『源氏物語』はどうやって書かれたのか――成立をめぐる謎
なぜ紫式部は『源氏物語』を書きはじめたのか?/藤原道長はスポンサーだったのか?/最初は短編小説だったのか?/『源氏物語』の作者は一人なのか?
●第四章 なぜ『源氏物語』は読み継がれたのか――受容史をめぐる謎
なぜ「国宝源氏物語絵巻」が描かれたのか?/なぜ紫式部は地獄に堕ちたと信じられたのか?/信長・秀吉・家康は『源氏物語』を読んだのか?/海外でも『源氏物語』の擬作が書かれていた?
●第五章 本当に紫式部が書いたのか――作者をめぐる謎
紫式部の本名は?/藤原道長の愛人だったのか?/清少納言の関係とは?/『源氏物語』作者複数説とは?
内容説明
千年間、読み継がれた『源氏物語』と、その作者・紫式部の真実に迫る―
目次
第1章 『源氏物語』とは―作品をめぐる謎(どんな内容なのか?;紫式部はどんな人だったのか? ほか)
第2章 なぜ光源氏が主人公なのか―物語をめぐる謎(時代設定はいつ頃なのか?;光源氏が「源氏」であることは何を意味するのか? ほか)
第3章 『源氏物語』はどうやって書かれたのか―成立をめぐる謎(なぜ紫式部は『源氏物語』を書きはじめたのか?;『源氏物語』はいつ成立したのか? ほか)
第4章 なぜ『源氏物語』は読み継がれたのか―受容史をめぐる謎(『源氏物語』は藤原氏の“秘宝”となった?;院政期には『源氏物語』が現実のモデルになった? ほか)
第5章 本当に紫式部が書いたのか―作者をめぐる謎(紫式部の本名は「香子」だったのか?;紫式部は藤原道長の愛人だったのか? ほか)
著者等紹介
古川順弘[フルカワノブヒロ]
1970年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。宗教・歴史分野を中心に執筆活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。