出版社内容情報
腕の立つ二人の料理人による、板長の座をかけた料理対決がすっかり定着し、評判を得た京都の老舗料亭「糺ノ森山荘」。ところが、その料理人の一人に、他店からの引き抜きの話が持ち上がる。また、従業員の嫌がらせとも思える内部告発により、保健所の査察が入るなど、次々に降りかかる難題に女将の明美は……。
鴨カツサンド、鯛めし、巣籠蕎麦(すごもりそば)など、垂涎の料理の数々も楽しめる人気シリーズ第2弾。
文庫オリジナル。
内容説明
腕の立つ二人の料理人による、板長の座をかけた料理対決がすっかり定着し、評判を得た京都の老舗料亭「糺ノ森山荘」。ところが、その料理人の一人に、他店からの引き抜きの話が持ち上がる。また、従業員の嫌がらせとも思える内部告発により、保健所の査察が入るなど、次々に降りかかる難題に女将の明美は…。鴨カツサンド、鯛めし、巣籠蕎麦など、垂涎の料理の数々も楽しめる人気シリーズ第2弾。文庫オリジナル。
著者等紹介
柏井壽[カシワイヒサシ]
1952年、京都市生まれ。1976年、大阪歯科大学卒業。歯科医・作家。京都関連、食関連、旅関連のエッセイ、小説を多数執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひさか
35
雑誌PHP増刊号2023年1月号鳥料理対決、3月号鯛料理対決、5月号麺料理対決に加筆修正し、書き下ろしの寿司対決、海老料理対決を追加して、2023年9月PHP文芸文庫から刊行。シリーズ2作目。3話目の木嶋神社でまたまた神さまのお告げらしきものを授かり、さてなんだろう?とわくわくものでしたが、5話目で明らかになり、なーんだとなりました。が、お告げとは、しかしこういうものですわ。なるほど~です。2023/10/30
Sakura
19
シリーズ第2弾。板長の座をかけた料理対決も定着、本作では鳥、鯛、麺、寿司、海老で対決。岩田さんも萩原さんも実力もアイディアもあって、どっちが上、というのはなくて、単に審査員の好みの違いで勝利が決まってますね。今回は料理対決以外に引き抜きの話や、内部告発と思われるものから保健所の査察が入ったり、オンライン店舗の提案やライバル店の出現など。なんでもかんでも<映え>ればいいというのはいかがなものかとか、近年の恵方巻ブームはあきれるとか、作者の本音が垣間見えるのも愉快。2024/05/02
たんぽぽ
16
シリーズ2作目。今作はあまりムートンさんの登場がなくて残念。 対決はちょこっとマンネリ気味かな。個人的な好みで言えば、岩田さんの料理のほうが好きです。 恵方巻きとか海なし京都で映える海鮮丼とか…柏井さんのちくりがあるのが面白い。2023/10/20
ごいんきょ
12
続編が待ち遠しくなりました。2024/06/27
そうたそ
12
★★★☆☆ シリーズ二作目。前作同様、料理対決を主とした展開であり、安心して読める面白さであった。一方で、前作と変わり映えがないストーリーに終始してしまっている感もあり、このまま料理対決ばかりでシリーズを続けていくわけにもいかないだろうし、次巻以降は何か新鮮さが欲しいところ。2023/12/04