出版社内容情報
未来が見えない大人たちに捧ぐ、最旬お仕事小説シリーズ第一弾!
大学卒業後に入社した企業でパワハラに遭い、三年たたずに退職した未谷千晴。働く自信と希望をなくしてしまった千晴だが、「普通の大人」に戻りたいと、叔母が経営する人材紹介会社を活用しながら転職活動をすることに。彼女はその会社で、「転職の魔王様」という異名を持つ凄腕キャリアアドバイザー・来栖嵐と出会う。面談初日から不躾な態度で接してくる来栖に、千晴は戸惑うが……。
内容説明
大学卒業後に入社した企業でパワハラに遭い、三年たたずに退職した未谷千晴。働く自信と希望をなくしてしまった千晴だが、「普通の大人」に戻りたいと、叔母が経営する人材紹介会社を活用しながら転職活動をすることに。彼女はその会社で、「転職の魔王様」という異名を持つ凄腕キャリアアドバイザー・来栖嵐と出会う。面談初日から不躾な態度で接してくる来栖に、千晴は戸惑うが…。ビジネスパーソン必読のお仕事小説!
著者等紹介
額賀澪[ヌカガミオ]
1990年、茨城県生まれ。日本大学芸術学部卒業。2015年、「ウインドノーツ」(刊行時に『屋上のウインドノーツ』と改題)で第22回松本清張賞、同年『ヒトリコ』で第16回小学館文庫小説賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Karl Heintz Schneider
40
題材は面白そうだと思ったのに表紙絵が好みじゃなくて手に取らなかった本書。現在放送中の同名のテレビドラマが面白かったので読んでみることにした。最初はドラマの主人公である成田俊さんと小芝風花さんの顔が小説の登場人物と重なって困った。私も何回か転職したことがあるが、当時は転職エージェントなどはなく、就職情報誌をひたすら読み込んで独力で就職活動に励んだものだった。登場人物のように親身になってくれる会社があれば良かったのになあと、今さらながら思う。額賀澪さんは、初読みだったけど文章が読みやすくてあっという間に読了。2023/09/01
ヒロキ
34
今の世の中、転職する人が増えていることを考えると旬だし興味を持つ内容だった。 さまざまな年齢、性別の求職者を導くキャリアアドバイザーとして「転職の魔王様」に出会った求職者が自分を再発見し、どの道を選ぶか自問自答して答えを出していくのが各話とても考えさせられる。 転職という人生の分岐点に関わるキャリアアドバイザーの仕事の一端を知ることができて良かった。2023/09/01
mayu
33
キャリアアドバイザーの来栖は迷える転職者達が突かれて痛い所を的確にグサリと刺し「そんな事は大人なんだから自分で決めてください」と言い放つ。彼についた異名は魔王様。転職者達の自分の本音がわからない、正解を求めて不安になる気持ちや千晴の自分の存在価値に悩む姿には共感しかない。ほんとに自分の本音ってわかるようでわからない。読んでいるうちに厳しい言葉の裏にある想いに魔王様を好きになっている自分がいる。ドラマきっかけに手に取ったけど、とても面白かったし読めて良かった一冊。2作目に続きます。2023/07/21
よっち
31
大手広告代理店での激務とパワハラで、三年たたずに退職した未谷千晴。働く自信と希望を失った彼女が、叔母が経営する人材紹介会社で「転職の魔王様」という異名を持つ凄腕キャリアアドバイザー来栖嵐と出会うお仕事小説。一年間試用期間として来栖について仕事をすることになった千晴。彼女が直面する岐路に迷う派遣社員、同じような境遇の広告代理店の人、来栖の元カノが来社した理由、トラブルで転職歴が多い人など、なぜ来栖が今のような人物になったのか、その過去も絡めながら、千晴もまた自らに問いかけてゆく展開はなかなか良かったですね。2023/06/07
おいしゃん
27
毒舌エージェントが、転職志望者へ冷酷なまでに現実を見せながら、自身で進むべき道を気づかせる手腕が鮮やかで、一気読み。まさに転職活動中のため、こんなエージェントに出会ってみたい気持ち半分、どんな弱点を突かれるか怖さ半分。どうしても孤独になりがちな転職活動だが、深く悩んだり強く不安になるのも仕方ないかな、と肯定もできた。2023/06/12