出版社内容情報
霊を「祓うことはできない」中年霊媒師・櫛備十三と彼の助手でお目付け役の美幸。心霊番組に出演してから各地で引っ張りだこの櫛備のために、新たな助手・修平も加わって、彼らが出くわす事件も一層不穏なものに。ガールズバーに夜な夜な現れる霊、学校に伝わる鏡の怪談……櫛備がハッタリと観察眼で解き明かす、霊達の真実とは? 一方、修平の存在は美幸にある悩みをもたらし――。人気ホラーミステリー第二弾!
内容説明
霊を「祓うことはできない」中年霊媒師・櫛備十三と彼の助手でお目付け役の美幸。心霊番組に出演してから引っ張りだこの櫛備のために、新たな助手・修平も加わって、彼らが出くわす事件も一層不穏なものに。ガールズバーに現れる霊、学校に伝わる鏡の怪談…櫛備がハッタリと観察眼で解き明かす、霊たちの真実とは?一方、修平の存在は美幸にある悩みをもたらし―。人気ホラーミステリー第二弾!
著者等紹介
阿泉来堂[アズミライドウ]
北海道出身。『ナキメサマ』(受賞時タイトル「くじりなきめ」)で第40回横溝正史ミステリ&ホラー大賞“読者賞”を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sin
52
幽霊と云えど意思の疎通が出来てしまうのでは怖くない。ましてや不確かな記憶に自分の存在理由がぐらついている不確かな存在と来ては気の毒にさえ思ってしまう。主人公は除霊が出来ない霊媒師と云うことで贋物と表現されているが修験者や陰陽師ではあるまいし除霊はどうあれこうして霊と対話出来て、その結果霊を昇天させているのだから十二分に本物と云えるだろう?今回は事務所から配属された助手が彼の過去と彼が霊媒師になった理由を明らかにする。それはそうと前作から相棒である霊体の助手の体探しはどうなっているのか気になって仕方がない。2023/04/05
ポチ
42
贋物霊媒師•櫛備の除霊に磨きがかかり、いい味を出してますね。次巻が待ち遠しいです。2023/04/04
うまる
29
続編。今回も祓えないのに丸く収める手腕が見ものでした。加えてメインキャラ話が櫛備の過去に迫るもので、シリーズとしての話が進んで面白かったです。前作より結構しっかり働いてる感じがするし、内輪のイザコザに関しての対応が凄く大人。櫛備の株が爆上がりの巻じゃないでしょうか。エピソードでは、四話目が一番好き。思いっきりしてやられましたからね…。更なる続編に期待大です。2023/04/10
さこぽん
29
”ホンモノ”の霊媒師・櫛備の除霊譚。ホラー要素少なめ、むしろユーモアを感じた。 櫛備の謎が解かれるから絶対読むべし。 櫛備は死にそうな目にあっても楽天的な態度から、「いつでも死ぬ覚悟が出来てるひと」なんだと思った。もしくは「生きることに執着のないひと」なのかもしれない。霊媒師になった理由が切なかった。いつか会えますように。 ※次こそは<あとがき>も楽しみにしています。2023/04/02
るぴん
28
シリーズ2作目。前作よりも読みやすくなった印象。ミステリー色も濃く、どれも面白かった。「別れ際の約束」の佳菜子さん、切ないなぁ。事務所に無理矢理押し付けられた助手の正体から、櫛備の過去と霊媒師になった理由が明かされる。悪態をついてもやっぱり櫛備はとても優しい。娘の行方、別れた妻、美幸の状態など色々気になることが多いから、続編も期待します。2024/02/26
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