出版社内容情報
戦後の日本を「一商人」として生き、一大チェーンを築き上げた、イトーヨーカ堂創業者の伊藤雅俊氏をモデルにした傑作ビジネス小説。
内容説明
時代を変えた男がいた!戦後の日本を「一商人」として生き抜いた男、藤田俊雄。商人でもあった母の教えを胸に、復員後、東京・北千住で義兄とともに洋品店を営むことに。儲けを最低限に抑え、客を第一に考えたその店は、食料品等も扱うなど業容を広げ、「スーパーマーケット」という新たな形態へと変貌を遂げていく。イトーヨーカ堂創業者の伊藤雅俊氏をモデルに描いた傑作ビジネス小説。
著者等紹介
江上剛[エガミゴウ]
1954年、兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。77年、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。人事、広報等を経て、築地支店長時代の2002年に『非情銀行』で作家デビュー。03年に同行を退職し、執筆生活に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
PEN-F
37
終戦直後の荒野と化した東京で屋根もない1坪程の店舗から始ったイトーヨーカドーの歴史が詰まっています。最近、店舗の大量閉鎖へと追い込まれたイトーヨーカドーだけに読んでいて感慨深いものがありました。これも時代の流れというものなのか? でも我が街にはもともとイトーヨーカドーがないから悲しみたいけど悲しめないのが現実。2023/03/21
Mark X Japan
10
まさに、終戦後から裸一貫で大手スーパーを築き上げていくサクセスストーリーは、読み始まったら止まらないです。慎重さや地域との関係に、創業者の人柄が表れています。☆:4.52023/03/26
hiyu
5
あの有名なスーパーの歴史そのものをみている感覚。個人としてはとみゑとや貞夫薫陶を受けた保夫の存在が非常に重く感じる。陰になり日向になり敏雄を支えてくれている。ある意味自分の理想。2023/09/06
TK39
3
イトーヨーカドーの創業がテーマ。幼い頃から近くにイトーヨーカドーがあり、非常に賑わっていました。当初の経営スタンスが慎重だとは知りませんでした。イトーヨーカドーの賑わいと鈴木さんの時代の7/11のイメージがつよく印象付けられています。ダイエーとは好対照です。こちらもカリスマでしたが、次の一手、託した人が違ったということでしょうか。2023/02/23
ドットジェピー
3
面白かったです2023/02/11