出版社内容情報
天花寺 さやか[テンゲイジ サヤカ]
著・文・その他
内容説明
祇園祭の山鉾略奪を企む、京都信奉会の船越。さらに彼は、あやかし課のエースにして、信奉会の教祖・神崎武則の実の息子である坂本塔太郎の命も狙っていた。大切な祇園祭を守るため、古賀大達あやかし課隊員は、八坂神社の祭神の力を借り、ある作戦を決行することに。そしてついに、警察の威信をかけた全面対決の火蓋が切られ―。第七回京都本大賞受賞の大人気シリーズ、待望の第七弾!
著者等紹介
天花寺さやか[テンゲイジサヤカ]
京都市生まれ、京都市育ち。小説投稿サイト「エブリスタ」で発表した「京都しんぶつ幻想記」が好評を博し、同作品を加筆・改題した『京都府警あやかし課の事件簿』(PHP文芸文庫)でデビュー、第七回京都本大賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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本詠み人
45
誕生日を迎えた28日、自分へのプレゼントでリヒター展へ行ってきました。行き帰りの電車で読んだ第7弾!あやかし課エースの塔太郎はじめ全隊員の力を合わせた総力戦…臨場感があり読む手が止められませんでした。戦闘シーンでは涙が溢れて仕方なかった💧何事もない日常をおくること、神仏の御加護は、目に見えない“大切な幸せ”だと気づかされました。「祇園祭で幸せを祈り、五山の送り火で全てに感謝し、秋からまた新たな気持ちで頑張る」京都の風習が素敵すぎます✨2022/09/29
よっち
43
祇園祭の山鉾略奪を企む京都信奉会の船越。祇園祭を守るため古賀大達あやかし課隊員が結集して警察の威信をかけた全面対決の火蓋が切られる第七弾。「あやかし課」のエースにして、信奉会の教祖・神崎武則の実の息子である坂本塔太郎の命も狙う船越との決戦、さらには船越に取り憑いた神埼の分身との死闘。それ以外のあやかし課隊員たちにも見せ場がある文字通りの総力戦で、それぞれの成長を感じさせてくれました。あれだけ満身創痍でもその自覚に乏しい塔太郎には苦笑いでしたけど、そろそろ自分の想いに素直になれそうな雰囲気で進展に期待です。2022/10/27
小梅さん。
16
あーー、ほんっとうに最高だった。 冒頭の塔太郎と大ちゃんのシーンはもちろん、その後の決戦シーンの迫力ときたら。 なかでも、やっぱり塔太郎と船越の一騎打ち! 息を止めるようにして読んでた。 で、大活躍の大ちゃんが狙われ始めた時の総代くん。 かっこいい!あのシーン、映像で見てみたい。 そして、親子対決。 あれは、もう、どうなるかと思った。 武則、邪悪すぎるでしょ。 塔太郎の命がけの戦いからのあれには泣きそうだった。 だからこそ、理想郷とやらのあの展開には、えええって叫びそうになった。 うっそーーん。 2022/09/14
粋
14
今年の祇園祭は通常通り開催だろうなと思いを馳せながら読了。少々、あたためすぎたかな(笑)戦いお疲れ様でした。読んでいるこちらも疲れました(苦笑)そして、とうとう塔太郎の枷も外れ大との仲も進展するのかな。まだ一つ問題残ってるけど。今回の見所のひとつは親子対決かしら。分身であの強さなら本体に勝てるのかしら。そして、弟の存在に驚き。2023/06/02
マカ
13
【献本】シリーズ第7弾。祇園祭を守るため、遂に京都信奉会との決戦の火蓋が切られた。あやかし課総動員での戦いはまさに死闘。それぞれの成長も見られ辛くも撃退して祭りは守られた。けれども壊滅させたわけではないから、きっとまたいつかこんな戦いが待っているのだろう。塔太郎の実父は何故そこまでして息子を狙うのか。今回の闘いが終わってもイヤな予感しかしない・・・が、今後の展開も楽しみだ。2022/12/16