出版社内容情報
罰則がないコロナ対策、敵国だったアメリカとの日米安保条約、一度も改正されたことがない日本国憲法……外国人から見ると驚くことが多い日本人の考え方。
その行動原理の原点は歴史にあった!
日本人も気づいていない日本特有の思想の歴史的な背景を井沢史観で徹底解説。
独断専行のリーダーを嫌う。過ちや恨みを水に流す――外国人には理解できない日本固有の行動原理の原点を日本史から解き明かす。
穢れ、水に流す、尊い犠牲……これらの感覚の正体とは?
●日本には話し合い絶対主義という宗教がある
●国譲り神話でわかる日本人の固有思想
●独断専行のリーダーは許さない
●戦争よりも乗っ取りを好む日本人
●偉大な人間が不幸な死に方をすると怨霊になる
●日本人が考える理想的なリーダーは談合調整型
●遷都するほど恐ろしい「死穢」
●日本人の感性の中にあるケガレ感
●“きれい”と“正しい”はイコールになる
憲法改正と言うといまだに「改悪でしかない」と血相変えて反対をする人がいます。それは日本人に「多くの人間の犠牲の上に成立したことは絶対に守らなければいけない」という宗教があるからです。その結果成立した日本国憲法は絶対変えてはいけないということになりました。(本書「あとがき」より)
内容説明
日本人の思考の根幹には仏教も儒教も存在しない!外国人には理解できない日本固有の行動原理の正体を探る!
目次
第1章 話し合い絶対主義の日本人―「憲法十七条」から読み解く独特の行動原理
第2章 祟りへの恐れが生んだ「和」という同調圧力―怨霊信仰は日本人の固有思想
第3章 独断専行のリーダーは許さない―乱世・平時におけるリーダーシップと意思決定
第4章 戦争よりも乗っ取りを好む日本人―戦国時代も今も変わらない日本人の理想
第5章 「汚れ」と「ケガレ」は何が違うのか―外国人には理解しがたい日本人の宗教観
第6章 水が日本人の思想に与えた影響―「山紫水明の国」で培われた文化と感性
第7章 なぜ、日本人は憲法を改正できないのか―言霊、ケガレ、怨霊信仰の弊害
著者等紹介
井沢元彦[イザワモトヒコ]
作家。1954年、愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業。TBS報道局(政治部)の記者時代に、『猿丸幻視行』(講談社)で第26回江戸川乱歩賞を受賞。退社後、執筆活動に専念する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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