PHP文庫<br> 遠い島―ガダルカナル (新装版)

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遠い島―ガダルカナル (新装版)

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  • サイズ 文庫判/ページ数 488p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784569902333
  • NDC分類 210.75
  • Cコード C0131

出版社内容情報

そうか、『ノモンハンの夏』をもう一冊書き終えたのか、とあらためて納得した。陸軍中央はガダルカナル争奪戦においても、大元帥陛下に偽りの報告をしつつ、懲りずにノモンハンのときと同じような、無謀、独善そして泥縄的でありすぎる作戦指導をしたのである。そしてノモンハン以上に多くの将兵を死に至らしめ、結局は大敗北を喫した。<中略>要は、ノモンハン事件と同様、そこから学ぶべきは、エリート参謀たちの根拠なき自己過信、傲慢な無知、底知れぬ無責任が国を滅ぼす、という事実である<「あとがき」より>。
「昭和史の語り部」が伝え残したかったこととは――。新装復刊に際し、新たに、戸髙一成氏(大和ミュージアム館長)による解説を付した。
ミッドウェイ海戦での敗退。ガダルカナル島に飛行場を建設。敵部隊の上陸、突撃、全滅、揚陸失敗……。捲土重来も、戦艦は沈没し、船団が潰滅。悲惨な敗北、御前会議、そして撤退へ――。日本人が忘れてはならない歴史の教訓がここにある。

内容説明

ミッドウェイ海戦での敗退。ガダルカナル島に飛行場建設を。敵部隊の上陸、突撃、全滅、揚陸失敗…。捲土重来も、戦艦は沈没し、船団が潰滅。悲惨な敗北、御前会議、そして撤退へ。日本陸海軍のエリートたちはなぜ、誤断を繰り返したのか!

目次

第1章 八月(「上陸」の項;「突撃」の項 ほか)
第2章 九月(「空母雷撃」の項;「辻参謀赴任」の項)
第3章 十月(「戦艦突入」の項;「迂回作戦」の項 ほか)
第4章 十一月(「捲土重来」の項;「戦艦沈没」の項 ほか)
第5章 十二月(「ドラム缶」の項;「御前会議」の項)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

泰然

37
史実を学ぶ意義は抽象思考力を養い、善き未来や生や課題を吟味することにある。半藤氏の嘆きは読み手の嘆きでもある。「遠すぎた島」ガダルカナル島を巡る戦いにおけるエリートの根拠なき自己過信、傲慢さと無知、無責任の坩堝が、阿鼻叫喚の地獄の果てに国を滅ぼす。現場の技能力に頼って成功した策を踏襲して、莫大な損失と、再編補給投入を戦局眼なく盲目的に繰り返して消滅に至った戦局は人間が「空気に支配されて想像力を欠如する」恐ろしさの問題を提起する。本書はデジタル時代の人間の戦線伸縮の是非とサバイブを考えるための普遍性がある。2023/04/23

Satoshi

14
太平洋戦争の天王山となったガダルカナル決戦。司令部は過去の成功事例を過信して、作戦を継続する。しかも、その成功は現場の創意工夫によるものであり、再現性は乏しい。しかしながら、楽観的な見通しのため、現地の日本兵は物資欠乏の中で絶望的な戦闘を強いられる。戦士より病死、餓死が多い異常な戦闘となった。地図でガダルカナル島を見れば本当に遠い、そこで数万人の日本人が戦死した。2023/07/24

植田 和昭

11
終戦の日に本書を読了するというのも何かの因縁なのか。半藤さんの語るガダルカナルは、日本人の根本的な欠陥についてするどく抉る一冊だ。思うに日本のエリートとされた軍人は、ペーパーテスト上では優秀だったかもしれないが、本当に頭が偉い人ではなかったのだと思う。戦時には戦時の人事が必要である。キングいわく、ニミッツいわくトップには真に優秀な人材が必要で、自分の事だけに自信満々な驕慢な人材など不要なのである。これは、現在でももちろん言える。ガダルカナルに散った無数の戦没者たちに無謀な戦いを強いた指導者の責任は重い。2024/08/15

好古

2
新装版が出たと知って手に取った。ガダルカナルの戦いの、軍令部、参謀本部などの上層部の視点からの記述が多い。参謀たちの現状から剥離した楽観主義、戦力の逐次投入、無謀なバンザイ突撃、兵站を軽視した結果の餓死、病死など上層部の無謀な作戦によって「餓死の島」としての印象が定着していたが、海軍がソロモン海戦で戦果を上げている事を恥ずかしながら初めて知った。また初期の頃は米軍側もそれなりに苦戦していた事が意外だった。本書では駆逐艦の活躍にだいぶ入れ込んでいる節がうかがえる。現場の陸海軍将兵たちの凄惨な描写は控えめだ。2023/05/02

卍ザワ

2
これは読んどいたほうがいいんじゃないか、いや、読むべきだ、と、なぜか内なる声がして、本書を購入した。普段読んでるものよりは、5から10倍は固い。闇夜の揚陸までは作戦どおりだったが、米軍の苛烈きわまる攻撃に、圧倒的戦力差で反撃もままならぬ日本海軍と陸軍。徐々に補給物資の輸送も途絶え、孤立無援で取り残される3万人余りの将兵。遠い島、ガダルカナル。1日平均100名近くの将兵が餓死したという。戦死八千名を超える、餓死一万一千名。海軍を中心に描かれており、ガダルカナル島での惨憺たる日本陸軍は、詳述されていない。2023/03/13

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