出版社内容情報
卑弥呼のついたウソがわかれば、邪馬台国論争は終焉する。
倭国の女王・卑弥呼は、魏の使者の邪馬台国訪問を、あらゆる手段を講じて、妨害していたのではないか。
邪馬台国から朝鮮半島に続く道は、古代の流通と外交上の要衝であった。ところが対馬、壱岐を経由して九州島の末盧国にたどり着いたあと、「魏志倭人伝」には不思議な記事が載る。
末盧国には四〇〇〇余の人家がある。山海のまぎわに棲んでいる。草木が茂り、前を行く人も見えないほどだ。(中略)東南に陸路を進むと、五〇〇里で伊都国に到着する……。
末盧国から伊都国に向かう重要な道が獣道よりもひどかったという話、にわかには信じられない。ここは、船を利用するべきだったし、普段の倭人は、そうしていたはずなのだ。
最後の最後で、船を使えぬ重大な理由があったのではないか……。
文献と考古学から最大の古代史ミステリーに迫る!
文庫書き下ろし。
内容説明
卑弥呼のついたウソがわかれば邪馬台国論争は終焉する。倭国の女王・卑弥呼は、魏の使者の邪馬台国訪問を、あらゆる手段を講じて、妨害していたのではないか。北部九州の邪馬台国は、にせもので、本当の「ヤマト」は畿内にあった…。そして、邪馬台国とヤマトの関係とは?文庫書き下ろし。
目次
第1章 “邪馬台国論争”を俯瞰する(『日本書紀』は神功皇后を卑弥呼とみなしていた?;纏向遺跡の発見と優位に立った“畿内説” ほか)
第2章 考古学は邪馬台国の何を明らかにしたのか(纏向は邪馬台国だったのか;本格的な農耕が戦争を招いた? ほか)
第3章 歴史的事実が指し示す北部九州の真相(「魏志倭人伝」の記事と合致しないヤマト建国の考古学;中国の文献に登場する倭と奴国と伊都国 ほか)
第4章 新邪馬台国論―ヤマト建国の真相(考古学的事実で“邪馬台国論争”は頓挫した?;ニギハヤヒや神武東征説話は絵空事なのか ほか)
著者等紹介
関裕二[セキユウジ]
1959年、千葉県柏市生まれ。歴史作家。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。仏教美術に魅せられて足繁く奈良に通い、日本古代史を研究。文献史学・考古学・民俗学など、学問の枠にとらわれない広い視野から日本古代史、そして日本史全般にわたる研究・執筆活動に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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