出版社内容情報
神武東征、ヤマト建国、邪馬台国、巨大古墳築造……なぜ、この場所だったのか?
伊豆諸島の黒曜石がシベリアで、沖縄の貝が北海道で発見されるなど、古代日本では想像以上に東西南北の交易が盛んだった。琵琶湖、瀬戸内海、筑後川などが当時の高速道路のような存在だったのだ。
本書は、こうした地形の特性から古代史を再検証する1冊。
なぜ、纏向(まきむく)遺跡は奈良盆地に、巨大古墳は河内につくられたのか?
これらの謎の答えは、地形に隠されている。
(項目例)
●世界的に見て突出して豊かだった“縄文東日本”
●蘇我氏と物部氏と東国の深い関係
●なぜ「ヤマト」に都が置かれたのか
●覆りつつある文化伝播の常識
●関門海峡は日本全体を揺るがしうる重要ポイント
●地形から見えてきたヤマト建国の歴史
●邪馬台国はどこにあったのか
●神奈川県に巨大前方後円墳が造営されなかった理由
日本列島の地形が歴史をつくった!
『地形で読み解く古代史』を改題。
内容説明
伊豆諸島の黒曜石がシベリアで、沖縄の貝が北海道で発見されるなど、古代日本では想像以上に東西南北の交易が盛んだった。琵琶湖、瀬戸内海、筑後川などが当時の高速道路のような存在だったのだ。本書は、こうした地形の特性から古代史を再検証する1冊。なぜ、纏向遺跡は奈良盆地に、巨大古墳は河内につくられたのか?これらの謎の答えは、地形に隠されている。
目次
第1章 地形から読み解く“ふたつの日本”(旧石器時代まで遡る東西の違い;東から西へ向かう文化と人;『日本書紀』が歪めた古代の実像)
第2章 ヤマト建国の謎を「地理」で推理する(ヤマト建国をめぐるいくつもの謎;大陸、九州、ヤマトの関係;「鉄」の過疎地ヤマトになぜ人が集まったのか)
第3章 地形から邪馬台国を見つめ直す(邪馬台国はどこにあったのか;神功皇后に仮託されたヤマトと北九州の戦いの真相;邪馬台国の謎を解き明かす重要なヒント;瀬戸内海ルートと日本海ルートの対立)
第4章 瀬戸内海と大阪から古代遷都を再考する(大阪は瀬戸内海流通の起点で終着地;河内に巨大古墳が築造された理由;大阪‐琵琶湖‐日本海の動線;聖武天皇の遷都を地形で読み解く)
第5章 東日本とヤマト朝廷の関係を追う(山城国と「東」の因縁の関係;東西の交流は日本海がメインルート;平安京遷都を東西で読み解く)
著者等紹介
関裕二[セキユウジ]
1959年、千葉県柏市生まれ。歴史作家。武蔵野学院大学日本総合研究所スペシャルアカデミックフェロー。仏教美術に魅せられて足繁く奈良に通い、日本古代史を研究。文献史学・考古学・民俗学など、学問の枠にとらわれない広い視野から日本古代史、そして日本史全般にわたる研究・執筆活動に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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