出版社内容情報
元占い師の女将が営む「めぐみ食堂」には、恋の悩みを抱える客が訪れて……。シニア婚活など最新事情も盛り込んだ人気シリーズ第3弾。
内容説明
新キャベツとサーモンの重ね漬け、鯛の昆布締め…季節の料理と美味しいお酒を求める人々で賑わう「めぐみ食堂」。男女の縁が見える女将の恵のもとには、常連客から猫カフェでの婚活パーティーや、親同士の代理婚活など、新たな相談が持ち込まれる。一方、めぐみ食堂のビルのオーナー・真行寺は、自殺した従業員の親から「パワハラ」で訴えられるが…。元占い師の恵が、不思議な力で人々を幸せに導く人気シリーズ第3弾。
著者等紹介
山口恵以子[ヤマグチエイコ]
1958年、東京都江戸川区生まれ。早稲田大学文学部卒業。松竹シナリオ研究所で学び、脚本家を目指し、プロットライターとして活動。その後、丸の内新聞事業協同組合の社員食堂に勤務しながら、小説の執筆に取り組む。2007年、『邪剣始末』で作家デビュー。2013年、『月下上海』で第20回松本清張賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しんごろ
247
婚活は置いといて、めぐみ食堂は、いい酒を置いてるなあ。“十四代”に“而今”がでてきたよ~。久しぶりに“十四代”飲みてぇ。さて、婚活はというと、今作も世代に関わらず、佳き伴侶を求めて頑張ってるね。歳をとっていようが、歳をとってなくても、人を好きになる気持ちって、素敵だと思う。めぐみ食堂は、店内がハッピーが充満。そんなめぐみ食堂で美味しい日本酒とおでんに、ちょいとお勧め料理を食べれば、美味しいこと間違いなしだね。なにせ、料理には“幸せ”という隠し味が入ってるからね。ああ、居酒屋に吞みに行きてぇ!2022/05/22
おしゃべりメガネ
104
シリーズ第3弾です。読みやすさ&テンポの良さがとにかく抜群で、料理の描写も秀逸。1人でおでん居酒屋を切り盛りする元占い師「めぐみ」の元に今日もまた新たな出会いを求めて来店する人の姿が。人と人との出会いは本当にタイミングなんだろうなと改めて感じます。その人のおかれている状況、境遇、環境ら様々な条件みたいなモノがピタリとハマったトキにこそ、ドンピシャな出会いが訪れるんでしょうね。本作を読むとただ出会い云々だけではなく、あらゆるコトに対し、人は諦めてはいけないなと学ばせてもらえます。皆さん、末永くお幸せに。2023/09/14
ゆみねこ
92
めぐみ食堂シリーズ第3弾。出てくるお料理は全部美味しそう…。ちょっとはじめ食堂のメニューに似てるのはご愛敬(笑)縁結びも順調、恩人のピンチもどうにか切り抜けて。さて次はどんな出会いとお料理が登場するか楽しみです。2020/12/14
ジュール リブレ
71
シリーズ3作目。冷やしトマトのおでんは、夏に美味しそう。児童保護施設からのイチゴ狩りのシーンは楽しかった。婚活の世界も奥が深い。2020/06/23
pohcho
70
かつての人気占い師がおでん屋のママをしている「めぐみ食堂」のシリーズ第三弾。お客の代理婚活を手伝ったり、子供達を連れて苺狩りに行ったり、ただでさえ一人でお店を切り盛りしているのに、そんなに忙しくして大丈夫なのと心配になったけど、今回もいろんなカップル成立でめでたしめでたし。お酒もお料理も相変わらず美味しそうで、こういう気楽に楽しめるシリーズを重いものの後に読むとほっとする。2021/01/21